『長野県白馬村の北アルプス・白馬大雪渓で4日、長野、富山県境の 白馬 ( しろうま ) 岳(2932メートル)や 杓子 ( しゃくし ) 岳(2812メートル)の頂上を目指す登山客らが列を作った。 白馬大雪渓は白馬岳の標高2000メートル付近にあり、大きさは全長約3000メートル、標高差約600メートルに及び、日本で最大規模を誇る。』
この記事を読んで1983年(昭和58年)の夏を思い出した。長男がまだ中学生の頃、二人で登った山だ。この登山は鮮明に覚えている。3000メートル級の山に初めて登った白馬岳ということもある。
午前8時ごろだったか、大雪渓を登っているとき後ろから聞こえてきたのは「今頃みんなは出勤しているんだろうなあ」という呟きだった。思ったものだ。サラリーマンはどこへ行っても習性が変わらないんだと、苦笑いしたものだった。
今年も新聞記事のように、多くの登山者が白馬岳に向かう。朝早くご来光に歓声を上げてひと夏の思い出を作る。私にとっても鮮明な夏山の記憶として生涯の宝物となった。
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