異様な殺人事件が起こる。この世で起きる怨恨や妬みが原因ではない。むしろそのような理由があれば、FBIの捜査官にとっては犯人逮捕も容易になるだろう。この次々と起こる殺人にはそのようなものはない。
その手がかりは有能な科学者の領域になる。しかも、それらの事件の背景にはバイオテロの臭いも立ち込める。その手がかりを追うのは、ウォルター・ビショップ(ジョン・ノーブル)とピーター・ビショップ(ジョシュア・ジャクソン)父子とFBI捜査官オリビア・ダナム(アナ・トーヴ)である。
ウォルターは天才科学者で、天才につきまとう精神構造の不確かさも併せ持っていて、精神病院に17年間入院の記録も持っている。息子のピーターもきれる頭脳を持っているが、なぜか謎の多い人物で裏社会にコネがあり、FBIといえども法を犯すわけにいかない時の切り札でもある。
この猟奇的とも言える殺人事件や自殺・自爆などではあるが、ビショップ父子の関係やダナムとピーター、ダナムの姉とピーターといった人間関係の微妙な色合いの人間ドラマの要素が織り込まれていて魅力のあるドラマとなっている。
主演のダナム役のアナ・トーヴは、すごい美貌というほどでもなく親しめるルックスは家庭向きと言える。ほかに、ダナムの上司ブロイルズ(ランス・レディック)、同僚のフランシス(カーク・アセヴェド)、ビショップ博士の助手アストリッド(ジャシカ・ニコール)の個性派揃い。一話完結ではあるが、底に一本のビジョンが埋め込まれているため、どうしても次を観たくなる。
製作総指揮
J・J・エイブラムス1966年6月ニューヨーク生まれ。テレビドラマ「Lost」をヒットさせ、トム・クルーズの’06「M:i:Ⅲ」も監督。’09「スタートレック」がある。
キャスト
アナ・トーヴ1978年4月オーストラリア、メルボルン生まれ。
ジョシュア・ジャクソン1978年6月カナダ、バンクーバー生まれ。
ジョン・ノーブル1948年8月オーストラリア、ポートパイン生まれ。
ランス・レディック1969年12月メリーランド州ボルチモア生まれ。
ブレア・ブラウン1946年4月ワシントンDC生まれ。
ジャシカ・ニコールアラバマ州生まれ。
カーク・アセヴェド1971年11月ニューヨーク、ブルックリン生まれ。
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