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映画 デンゼル・ワシントン初監督作品「きみの居る場所/アントワン・フィッシャー(‘02)」

2006-11-17 11:28:47 | 映画
 海軍水兵のアントワン・フィッシャー(デレク・ルーク)は、すぐキレて喧嘩を始める。上官から精神科医に掛かるよう命令される。精神科医ダヴェンポート中佐(デンゼル・ワシントン)の診療を受けて最初口を閉ざしていたが、やがて徐々に話し始める。
                
 そして、治療が終わったとき、中佐は母を捜せと助言する。一言で言えば母を求めてというお涙頂戴劇だが、落ちはそうではなくラストはこんなセリフで締めくくられる。

 “アントワン「気持ちは複雑ですが、会えたから許せた。先生のおかげです」
  中佐   「私の?」
  アントワン「母に会えてよかった」
  中佐   「私もきみに言うべきことがある。ここだけに話だぞ。妻と私は子        供が生れないと分かり妻は悲しみ苦しんだ。妻には心の治療が必要だったので、私の恩師の精神分析医に通わせた。
 だが冷静だったはずの私も妻と同じように心を閉ざしてしまっていた。いつしかそれは私の秘密になった。
 だが、ある日私の前に若い水兵が現れて、その秘密を暴き出してくれた。私はどうしょうもないほど自分を恥じたよ。君のおかげで、私はいい医者になれる。いい夫になる努力もしている。
 私こそ君に礼を言わねば。君はチャンピオン、すべてに打ち勝った。敬意を表する」晴れ晴れとした二人は敬礼をする。

 人は支えあって生きているというメッセージを受け取った気がする。
 監督 デンゼル・ワシントン1954年12月ニューヨーク州マウント・バーノン生れ。’01「トレーニングデイ」で黒人俳優二人目のアカデミー主演男優賞を受賞している。
 キャスト デレク・ルーク1974年4月ニュージャージ州生れ。
                
      デンゼル・ワシントン精神科医で出演。
                
      ジョイ・ブライアント1976年9月ニューヨーク・ブロンクス生れ。
                

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