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読書 デイヴィッド・ハンドラー「芸術家の奇館」

2008-03-14 10:47:10 | 読書

               
 前作「ブルー・ブラッド」に続く、ミッチ・バーガーとデズ・ミトリー登場の二作目。手抜きなしできっちりと書き込んであるが、前作ほど集中しなかった。なにが原因か自分でも分からない。
 今回はデズの出番が多くなっている。映画批評家のミッチと警官のデズのコンビは、ミスマッチかもしれない。ごみ集積所で偶然顔をあわせた高名な現代芸術家ウェンデル・フライと親しくなったミッチ・バーガー。
 その娘ムースが何者かに銃撃され乗っていたポルシェもろとも爆発炎上して紙くずのような灰燼となった。その背後には、家族の相克が渦巻いていた。余情も足りなかったしクロージングは今回もミッチとデズのいちゃつきで終わるが、これを続けるつもりなのか。毎回は鼻につくかもしれない。しばらく様子を見ないとなんとも言えないが。


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