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デジカメ持って小旅行 会津のお寺紀行(2)

2010-06-25 14:37:32 | 旅行
 疲れが出たからといって、ここでへたり込むわけにいかない。大谷資料館から国道293号線→国道119号線通称日光街道の今市の商店街を走り抜ける。多くの商店がシャッターを下ろしていた。これも最近よく目にする商店街衰退現象だろう。一抹の寂しさを感じる。
 今市からは国道121号線に入る。空模様が怪しくなってきて、鬼怒川温泉付近で雨が降ってきた。それもすぐに止んだ。この国道121号線は、ちょくちょく走った道で、川治温泉から地方道23号線を経て戦場ヶ原へ抜ける未舗装だった山王林道(紅葉期は特に美しい)。あるいは、野うさぎを見かけた素朴な奥鬼怒の温泉。さらに地方道23号線から県道350号線を辿り標高1926㍍の田代山の登山。ちょっと北に上がって平家落人伝説の里湯西川温泉先の安ヶ森林道を楽しんだりしたところだ。
 そのころは、4WD車の流行る前で普通の2WDのセダン、マニュアル・ギアで走っていた。ほとんどの林道は舗装されていなかったので、雨のあとなどは道路に水溜りが出来ていて無闇に乗り入れられない。水に隠れて(大体この水溜りは、概して大きく濁った水)大きな石や窪みがあるかもしれない。石で亀の甲状になったり窪みにはまり脱出不能という事態も想定される。
 従って車には、牽引ロープやスコップ、毛布、懐中電灯、登山用ザック、登山靴、補助食料などを積んでいた。最悪の事態に備えるために。山奥で車を動かせなければ、歩くしかないからだ。幸い歩くことはなかった。そんな昔が懐かしい気がする。
 あれこれと思い出しながら、国道121号線をひたすら走っていた。また、雨雲が湧き出してきた。田島を過ぎたあたりだった。助手席の妻が道端の看板に目を止めて、養鱒(ようそん)公園いこいの広場に行ってみようという。時刻も午後四時になっていて、暗くなってからのキャンプの設営を嫌っていた。途中で観音沼森林公園の看板も見て、キャンプ場がある可能性は森林公園だといいそちらに向かう。ところが無かった。軽トラに乗ったおじさんに聞くと、そこの駐車場でキャンプをする人をよく見るよと言う。駐車場は、舗装してあってテントの設営はムリだった。あのおじさんに軽くあしらわれたようだ。
 仕方が無いから予定地に向かった。そのときだった。強烈な雷雨がフロントガラスを叩き、前方も霞んで見づらい走行を強いられたが、それも五分ほどで収まった。地図を見て会津若松手前にせせらぎオートキャンプ場があるのを確かめ、まだ明るさの残る午後6時には着いた。河川敷の整備されたキャンプ場だった。つづく⇒

  
           
            キャンプ場の落日

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