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映画「ワイルド・ローズ WILD ROSE」劇場公開2020年

2022-02-09 13:05:27 | 映画
 イギリスのスコットランド南西部に位置するグラスゴーが舞台。人口は郊外も含めれば100万都市でイギリスの4番目に位置する。

 その町でカントリー・ミュージックの歌手を夢見るシングルマザー、ローズ(ジェシー・バックリー)の居場所探しのお話。
 主役を演じるジェシー・バックリーは、映画「もう終わりにしよう」でバレエを踊る場面を見て体の動きがよかったので俄然興味がわいた。

 そしてこの映画、批評家の評価もよく「スター誕生を描く作品が世に不足しているわけではない。しかし、「ワイルド・ローズ」は、その手の作品がなおも面白いものでありうると証明している。また、主演のジェシー・バックリーにとって、キャリアを大きく飛躍させる一作となった」という代表的な評価がある。

 ジェシー・バックリー、ただいま32歳、声量もありルックスもよいし大いに飛躍の可能性が高い女優の一人と言える。

 その彼女が刑務所から出所する場面から映画が始まる。どんな罪で? と思っていたら、刑務所の中に薬物を投げ入れた罪らしい。だから一言でいえば、ガラの悪い女なのだ。刑務所から放免されたとはいえ、足首に電子監視装置の足輪を装着させられてイライラする。それが八つ当たりとなり、かつて勤めていたバーもクビ。
 このバーのステージでカントリーをよく歌っていた。憧れのテキサス州ナッシュビルにあるラジオ局WSM土曜日の有名番組「グランド・オール・オープリー」を目指していたが、それが手が届かないと思うとさらにイライラが募る。二人の子供は、もうおばあちゃん子になっている。典型的な母マリオン(ジュリー・ウォルターズ)対娘の対立の構図なのだ。

 ローズは少し心を改めて、家政婦として働く。このお屋敷の奥様スザンナ(ソフィー・オコネドー)がカントリー・ミュージックが気に入り、なにかとローズを支援する。それを快く思わない夫のサム(ジェイミー・シーヴェス)から「手を引け、引かないと前科をばらすぞ」と脅される。ローズはスザンナにサムの脅しに触れずに、真実を告白する。

 失意に打ちひしがれるローズを見た母親マリオンは、20年働いてきて貯めたお金を「ナッシュビルへ行きなさい」とローズに手渡す。ローズは逡巡するが、思い切ってテキサスへ。ナッシュビルを歩き回り、空気を吸い、ビールを味わい、グランド・オール・オープリーの会場にもなるライマン公会堂の誰もいないステージで歌ったが、なにかが心の琴線に触れた。

 そして、かつてのバーのステージ。母、二人の子供、スザンナとスザンナの子供たち、それに地元の人々で賑やかな雰囲気の中、Glasgow(No Place Like Home)を歌うローズ。グラスゴーは心の故郷、こんな場所は他にはないと、生まれ育った土地への回帰を歌い上げる。
ジェシー・バックリーの歌声が素晴らしい。
それではその「Glasgow」を聴きましょう。
 ちなみに私は今でもカントリーが好きで、家でも車の中あるいはウォーキングにも親密な友となっている。さらにWSMという放送局、wsmonline.comでネットでも放送されている。

ジェシー・バックリー1989年アイルランド、キラニー生まれ。

ジュリー・ウォルターズ1950年イングランド、バーミンガム生まれ。

ソフィー・オコネドー1969年ロンドン生まれ。

ジェイミー・シーヴェス1973年スコットランド、エディンバラ生まれ。
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