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映画「ホワイト・ボーイ・リック」実話の映画化

2019-06-29 14:03:02 | 映画
            
 コカイン8キロ不法所持で終身刑を宣告された17歳の少年リックの辿った運命を看過してもいいのか。これがこの実話を基にした映画の主張なのだ。

 かつてのアメリカン・ドリームの街デトロイトは、衰退して見捨てられ荒廃していた。1980年代黒人の多い地域に住むウェルシュ一家の父親(マシュー・マコノヒー)は銃のディーラー、姉ドーン(ベル・バウリー)は薬物中毒という家庭で育ったリック(リッチー・メリット)。

 彼は父親の仕事に立ち会いながら、黒人ギャングの中の唯一の白人ということで“ホワイト・ボーイ・リック”と呼ばれた。FBIは、ギャングの組織とそれに深い関係を持つデトロイト市の幹部を標的に捜査を進めていた。その協力者として目をつけたのがホワイト・ボーイ・リックだった。

 父親もリックもFBIを信じて協力したが、法廷での陪審員評決では「終身刑」とされた。父親がFBI捜査官(ジェニファー・ジェイソン・リー)に「話が違う」と詰め寄っても「約束した覚えはない。あなたがそう思ったんでしょ」FBIは、目的のためには手段を選ばない。あとのことは、知ったことではない。

 それにしても重い刑だ。十代の少年でも陪審員も躊躇なく終身刑を科すところがすごい。コカインと大麻の違いはあるが、日本の麻薬犯罪は刑が軽いと思ってしまう。

 収監されたリックは、30年後に釈放されるがその時は47歳だ。2018年9月12日にリック本人が語る。「父は姉ドーンを助けるために当局に接触した。彼らは見返りに情報提供を求めた。父が断ると息子の俺が仕事をさせられた」

 リック本人の若いころの写真をみると、リック役を演じた俳優より、はるかにハンサムだった。2018年制作 劇場未公開
     
   
     

     

監督
ヤン・ドマンジュ1977年フランス、パリ生まれ。

キャスト
マシュー・マコノヒー1969年11月テキサス州ウバルデ生まれ。

リッチー・メリット出自未詳 

ベル・バウリー1992年3月イギリス、ロンドン生まれ。

ジェニファー・ジェイソン・リー1962年2月カリフォルニア州ハリウッド生まれ。父はテレビ映画「コンバット」の軍曹役で有名になったヴィック・モロー。 

ブルース・ダーン1936年6月イリノイ州シカゴ生まれ。

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