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「オリエント急行殺人事件」オールスター・キャストの出来栄えは…

2018-05-06 20:38:32 | 映画

            
 アガサ・クリスティの有名な作品の映画化。二作目になるが、1974年の同名の作品では、アルバート・フィニー、リチャード・ウィドマーク、ローレン・バコール、ショーン・コネリー、イングリッド・バーグマン、アンソニー・パーキンス、マーティン・バルサム、ヴァネッサ・レッドグレイヴというキャスト。

 今回は、ケネス・ブラナー、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、ジュディ・デンチ、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファーという顔ぶれ。どちらも甲乙つけがたいラインアップ。

 ヨーロッパの長距離夜行列車イスタンブール発カレー行きオリエント急行は、山岳地帯でトンネルに向かう橋を渡ったところで雪崩に巻き込まれ脱線、救援を待つことになる。車掌長の「暖かい部屋でお酒や料理を楽しんで、ゆっくりとお過ごしください」その言葉通りの一夜になる筈だった。

 ところが列車という密室で起きた殺人事件。急峻な山に囲まれて雪に閉ざされた橋上の列車では外部からの侵入は到底考えられない。たまたま乗り合わせたシリアで事件解決させ休暇のつもりだったエルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)が、内部に犯人が存在するとして謎解きが始まる。

 自室で遺体となって発見されたのは、アメリカの富豪サミュエル・ラチェット(ジョニー・デップ)。全身を12箇所に渡りメッタ刺しにされて殺されていた。現場には“小さなディジー・アームストロングのを忘れ”と読める燃やされた手紙が発見される。

 ポアロの頭の中で「アームストロング家の幼い娘ディジーが誘拐され、最初に容疑者とされたディジーの子守役の少女が投身自殺し、妊娠中のアームストロング夫人が事件のショックで早産、母子ともに死んだ。夫のアームストロング大佐も後を追い拳銃自殺した事件」の犯人がラチェットを名乗るカセッティを思い浮かべていた。

 夜中には客車を行き来出来ないように、車掌が車両毎に鍵をかけている。となれば範囲は絞られる。その乗客の一人一人に事情を聴取したがいずれも完璧なアリバイがある。さて、犯人は誰か? よく知られたストーリーのためこの辺でやめておく。

 賛否両論の本作、批評家の見解の要約として「映画史の古典となった1974年版に何一つ新しいものをつけ足せないとしても、スタイリッシュなセットとオールスターキャストのおかげで、オリエント急行は脱線せずに済んでいる」とある。(ウィキペディア)
   
 数多くの映画音楽を作曲しているパトリック・ドイルの曲「Never Forget」が、エンディングロールでミシェル・ファイファーの歌唱で流れる。なかなかいい曲なので聴いていただきましょう。2017年制作 劇場公開2017年12月

監督
ケネス・ブラナー1960年12月イギリス、ベルファスト生まれ。

音楽
パトリック・ドイル1953年4月イギリス、スコットランド・アッディンストン生まれ。

キャスト
ケネス・ブラナー 
ペネロペ・クルス1974年4月スペイン、マドリード生まれ。
ウィレム・デフォー1955年7月ウィスコンシン州アップルトン生まれ。
ジュディ・デンチ1934年12月イギリス、ヨーク生まれ。
ジョニー・デップ1963年6月ケンタッキー州オーウェンズボロ生まれ。
ミシェル・ファイファー1958年4月カリフォルニア州サンタ・アナ生まれ。デイジー・リドリー1992年4月イギリス、ロンドン生まれ。
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