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怖いものがなくなれば大胆なことができる「ジーサンズ、はじめての強盗」2017年制作 劇場公開2017年6月

2017-12-04 15:50:00 | 映画

              
 人間70歳を過ぎると怖いものがなくなるのは万国共通なのだろうか。ここに80歳代の男仲良し3人組。ウィリー・ディビス(モーガン・フリーマン)、ジョー・ハーディング(マイケル・ケイン)、アルバート・ガーナー(アラン・アーキン)たち。

 ジョー・ハーディングがローン支払督促状、いわゆるイエロー・カードを持って銀行を訪れる。ジョーは急に返済額が増えたのが気に食わない。担当者曰く「ローン開始時に説明したとおり、一定期間が過ぎるとサービス金利から標準金利に上がる。それが理由だ」聞かなかった、言ったの応酬中やにわに銃をぶっ放す音。

 見れば銀行強盗3人組。鮮やかな手口で現ナマをかっさらって行った。何やらジョーに畏敬の念の表情。悪事も鮮やかなら羨望の眼(まなこ)になるのか。

 こんな下地があって最後通牒いわゆるレッド・カードの到来。家を差し押さえて競売に付す。時を同じくして企業年金支給のストップまでついてくる。銀行強盗を提案したジョー・ハーディング。年金がストップするとウィリーもアルバートも食っていけなくなる。

 「捕まってもリゾート風の刑務所で暮らせるからいいだろう」なんという能天気。あながち軽蔑する事もないなあ。おそらくほとんどの人は同じように考えるだろうから。

 そんなことで老いぼれ爺さんの3人組強盗。フランク・シナトラ、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィスjrのマスクを着けてウィリアムズバーグ銀行に乗り込む。入っていきなり銃をぶっ放す。これはジョーがイエロー・カードで相談に来た時の銀行強盗のコピー。

 未払いになる年金額だけを盗る計画が、かなり予定をオーバーした。オーバーした分は、老人ホームへ寄付したりして良心的強盗の本領発揮。警察の事情聴取と面通しも,幸運に恵まれて晴れてリゾート風刑務所にお世話にもならなくて済んだ。

 余生は食事代無料、家賃無料、健康診断ありという刑務所暮らしという発想も悪くないかな。日本の現状も高齢者の再犯が多いというのも頷ける。
  
監督
ザック・ブラフ1975年4月ニュージャージー州サウスオレンジ生まれ。

キャスト
モーガン・フリーマン1937年6月テネシー州メンフィス生まれ。2004年「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー助演男優賞受賞。
マイケル・ケイン1933年3月イギリス、ロンドン生まれ。1999年「サイダー・ハウス・ルール」、1986年「ハンナとその姉妹」でアカデミー助演男優賞受賞。
アラン・アーキン1934年3月ニューヨーク州ニューヨーク市生まれ。2006年「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー助演男優賞受賞。
アン=マーグレット1941年4月スウェーデン、ヴォルソビン生まれ。1975年「Tommy/トミー」でアカデミー主演女優賞にノミネート。
マット・ディロン1964年2月ニューヨーク市生まれ。
コメント
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