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時空を越えた夫婦の愛の物語「トランセンデンスTRANSCENDENCE’14」劇場公開2014年6月

2014-12-06 21:05:37 | 映画

              
 子供のころ、いろいろな空想を楽しんだ人も多いだろう。私の子供時代、小学5年生ぐらいかな。
 先生の話す言葉や黒板に書いたものをノートにメモしたり書き写したりするのが面倒で、言葉がノートに自動的に書かれ、黒板の文字もノートに取り込めたら楽チンだろう。そんなずぼらなことを考えたことを思い出した。

 私の子供時代は、ご飯はかまどで炊いていたし、お風呂は銭湯だったし、トイレは汲み取り式だった。ラジオが一家に一台だし、車はタクシーぐらいであとはトラックだけだった。

 それが今では、炊飯器、各家庭に浴室、水洗トイレ、テレビが各部屋にあり車も一家に一台以上となった。
 その当時と絶対的に違うのは、コンピューターが行き渡っていることだろう。このIT技術の進歩は加速度的に広がった。今や人工知能時代到来が予見できる。

 さあ、そういう時代は良いことづくめだろうか。物事には必ず良い面と悪い面がある。この映画は、それらを夫婦の愛を中心に描いてある。

 その道の権威ウィル・キャスター(ジョニー・デップ)とその妻エヴリン(レベッカ・ホール)が出席した講演会のあと、ウィルが「UNPLUG(電源を抜け)」というテロ集団の男に銃で撃たれる。このUNPLUGは、コンピューターの人工知能化反対の集団。

 そして医師の診断は「銃弾に混ぜてあったのだろうポロニウム中毒で、一度血中に入ると完全除去は困難。体の機能が停止するまで4~5週間」という。

 そこでエヴリンは、夫ウィルの知能をスーパーコンピューターにアップロードすることを考える。その結果、コンピューターは自己増殖を始める。というわけでなかなか面白い。

 ウィルとエヴリン共通の科学者の友人マックス(ポール・ベタニー)の言葉は、進化するコンピューターと人間の違いを端的に言い表している。
 「人間の感情は、非論理的で矛盾に満ちている。人を愛する一方で、その行動を憎んだりする。マシンは折り合えない」

 これからの世界は「人間の知恵がどこまでマシンをコントロールできるか」だろう。子供のころ空想したものが現実となった。人間の頭の中で思い描くものは、すべて実現するといっても過言ではないだろう。

 勿論、限界はあるだろう。車や飛行機のフロント・ガラスのワイパーが一向に進化しないのはなぜだろう。これは限界を示している証左か? 私には分からない。
           
           
           

監督
ウォーリー・フィスター1961年7月イリノイ州シカゴ生まれ。

キャスト
ジョニー・デップ1963年6月ケンタッキー州オーウェンズボロ生まれ。
モーガン・フリーマン1937年6月テネシー州メンフィス生まれ。
ポール・ベタニー1971年5月イギリス、ロンドン生まれ。
レベッカ・ホール1982年5月イギリス、ロンドン生まれ。
ケイト・マーラ1983年2月ニューヨーク州生まれ。
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