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自称IQ200の中年男の皮肉で幸せな人生?「人生万歳!」劇場公開2010年12月

2014-04-06 17:42:50 | 映画

                  
 これもウディ・アレン監督による。知能指数が200もあってノーベル物理学賞にノミネートされた過去を持つ中年男ボリス(ラリー・デヴィッド)は、ひとりよがりで人を小馬鹿にした嫌なやつ。

 それがニューオーリンズから家出してきて空腹で死にそうだという小娘メロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)を泊めてやったのが縁となって結婚。ボリス、おそらく60歳近いだろう。メロディ21歳でかなりの年の差婚。

 世間の一般的な20代、年齢差2~3歳、男が年上での結婚が理想と思われているにしてはあまりにも隔たりが大きい。

 ある日、母マリエッタ(パトリシア・クラークソン)がどう手を回したのかメロディを訪ねてくる。夫、メロディの父親はマリエッタの友人と駆け落ち。家業が破綻。ニューオーリンズの屋敷も処分してメロディのところへ転がり込んだのがわかる。

 このマリエッタ、娘の相手があまりにも年老いているのを見かね、たまたま「あなたの娘さんですか? 美人ですね」という青年に出会い一瞬のひらめきはメロディにこの青年を押し付けることに……陰謀はことのほか順調に進みメロディがボリスに打ち明ける。

 ボリスもIQ200を持っているから早晩こういう事態は避けられないと考えていた。なにしろメロディの相手は、バイアグラを使う必要のない男だから。それでもボリスの失意は激しく窓から飛び降りる。これが二度目だった。

 幸運なことに下を歩いていた占い師の女性の上に落ちて一命を取り留めた。女性も軽い怪我で済んだ。いったい何階の窓から飛び降りたんだろう。多分一階だろう。これが縁でお似合いの夫婦となる。要するに人生万歳だ。幸せな伴侶を得たボリスは、IQ200の嫌なやつではなくなっていた。女好きなウディ・アレン流の結末。
            
            
 ちなみにIQ228の世界一高い人としてギネス・ブックに登録されているのは、アメリカのマリリン・ボス・サバントという女性。1946年8月11日ミズーリ州セントルイス生まれのコラムニスト、作家、講師、劇作家とウィキペディアにある。

監督
ウディ・アレン1935年12月ニューヨーク生まれ。

キャスト
ラリー・デヴィッド1947年7月ニューヨーク市ブルックリン生まれ。
エヴァン・レイチェル・ウッド1987年1月ノースカロライナ州生まれ。
パトリシア・クラークソン1959年12月ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。
エド・ペグリー・Jr1949年9月ロサンジェルス生まれ。
コメント
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