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禁酒法下、官憲のゆすりと戦った密造酒造りの三兄弟の実話「欲望のバージニア」劇場公開2013年6月

2014-01-02 17:24:42 | 映画

                 
 長男ハワード・ボンデュラント(ジェイソン・クラーク)、次男フォレスト・ボンデュラント(トム・ハーディ)、末弟ジャック・ボンデュラント(シャイア・ラブーフ)の三兄弟は、バージニア州の片田舎で密造酒を作っていた。

 禁酒法で違法とされていて取締りの対象となる。しかし、ザル法でもあって逮捕されてもすぐ釈放されるというから、警察や保安官の側にも仕事に身が入らない。そこで密造酒業者にたかり分け前を要求するようになる。

 州の特別捜査官レイクス(ガイ・ピアース)がゆすりに来た。決然と拒否する次男のフォレスト。それを根に持ったレイクスは、末弟のジャックを半殺しの目に合わせる。

 しょんぼりとしているジャックにフォレストは、言い聞かせる。
「お前が俺の弟なら、二度とこんな真似は許すな!」
「俺にはムリだ。兄貴たちみたいに頑丈な体をしていない」とジャック。
「そんなの構わん。ジャック。男を強くするのは腕っぷしじゃない。ひるまず立ち向かう意志だ」

 こういうB級映画にも人生に示唆を与える言葉もあるもの。「ひるまず立ち向かう意志」これはあらゆる局面に適応できるだろう。

 子供の頃は喧嘩沙汰がよくあるもの。いじめられて殴られるのは、へつらうような意気地なしの子供だった。それこそ立ち向かう意志を目に宿しながら毅然とすれば、相手はぶつぶつ言いながら立ち去っていく。これは女性には分からない部分だろうと思う。フォレストはそういう男だった。

 首を切られて血を流しながらも一命をとりとめたり、レイクスとの銃撃戦で瀕死の重傷を負うが、これも助かる。ところが、禁酒法が廃止になり密造酒造りから足を洗って結婚もしたが、ある冬の夕べ酒を飲んで散歩の途中、池に転落。それがもとで肺炎になり死亡というあっけない人生だった。

 人生は予期しないことの連続だ。首を切られ銃弾を浴びせられても死なないが、肺炎に命をとられることもある。皮肉といえば皮肉だ。
           
           
           
監督
ジョン・ヒルコート1961年オーストラリア、クイーンズランド生まれ。

キャスト 
トム・ハーディ1977年9月イギリス生まれ。
シャイア・ラブーフ1986年6月ロサンジェルス生まれ。
ジェイソン・クラーク1969年7月オーストラリア生まれ。
ゲイリー・オールドマン1958年3月イギリス、ロンドン生まれ。
ジェシカ・チャンスティン1981年3月カリフォルニア州生まれ。
ミア・ワシコウスカ1989年10月オーストラリア、キャンベラ生まれ。
ガイ・ピアース1967年10月イギリス生まれ。
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