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あまりパッとしない映画の中の日本人、「モネ・ゲーム」

2013-11-04 17:48:11 | 映画

                  
 1966年「泥棒貴族」のリメイク版。脚本をジョエル・コーエン、イーサン・コーエンが担当、コリン・ファース、キャメロン・ディアス、アラン・リックマン、スタンリー・トゥッチなどの配役を並べている。顔ぶれに文句はない。

 ハリー・ディーン(コリン・ファース)は、ロンドンの絵の専門家。雇い主はメディア王で美術収集家のシャバンダー(アラン・リックマン)。このシャバンダーは、ハリーを無能呼ばわりしたり数々の侮辱を与えてきた。そこでハリーは、屈辱を晴らすと同時に日本人の美術収集家アキラ・タカガワに本物のクロード・モネの連作「積みわらー夕暮れ」を高値で売却、ビッグマネーを得る小細工を施した。

 模写を趣味とする友人ネルソン少佐(トム・コートネイ)や「積みわらー夕暮れ」の所有者となるテキサス娘P・J・プロズナウスキー(キャメロン・ディアス)に加えタカガワ配下の日本人グループがちょくちょく顔を出して低俗な吉本興業張りのコメディと相成る。

 最後は計画通りおさまるが、日本人の扱いが低俗気まわりない。男たちのグループが動くしカラオケ大好き人間の上に食べ放題に目がない。

 どうして日本人が出て来るのだろうと思ってウィキペディアでクロード・モネを読んでみると「晩年のモネは、ジヴェルニーの自宅への来客を断る事が多かったが、日本人の来客は歓迎したと言われる。ジヴェルニーの自宅に来訪した日本人家族の少女に顔をほころばせるモネの写真が残されている。また、美術収集家である松方幸次郎も作品購入目的で訪れている。若い頃からの日本美術への傾倒が、その理由の一つであったと思われるが、モネの作品が日本に多く在る事と合わせて、モネと日本の結びつきが感じられる」とある。たぶんこれだろうなあ。
            
            
            
            
監督
マイケル・ホフマン1956年11月ハワイ生まれ。

キャスト
コリン・ファース1960年9月イギリス、ハンプシャー生まれ。’10「英国王のスピーチ」でアカデミー主演男優賞受賞。
キャメロン・ディアス1972年8月カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。
アラン・リックマン1946年2月ロンドン生まれ。
トム・コートネイ1937年2月イギリス、ヨークシャー州生まれ。
スタンリー・トゥッチ1960年11月ニューヨーク州生まれ。
コメント
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