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映画「ザ・レッジ=12時の死刑台 ’11」劇場公開2012年2月

2013-04-15 16:59:02 | 映画

                
 ここにも愛する人のために命をかけた男がいる。刑事のホリス(テレンス・ハワード)は、診断の結果を聞いていた。 
「他の機能は問題ないけど子供はムリですよ」
「生まれつき?」医師は頷いた。
では、一体二人の子供は誰の子供だ。悩みながらも飛び降り騒動の現場に急行した。屋上の小屋の庇に男が立っていた。ホリスは思いとどまらせようと声をかけた。

 男はギャビン(チャーリー・ハナム)だと名乗り語り始めた。「昼の12時に飛び降りないと恋人が殺される」時計の針は、あと1時間20分で正午になると告げていた。
 男が語るのは、やはり男と女の愛憎の成れの果てだった。

 シェイナ(リヴ・タイラー)とジョー(パトリック・ウィルソン)夫妻は、ギャビンの住むアパートに引っ越してきた。ギャビンはホテルの副支配人で、女性従業員が大学の同僚だといって連れてきたのがシェイナだった。
 シェイナは授業料のために働きたいという。シェイナの夫ジョーは、信仰心の篤い原理主義者で、シェイナに肌の露出を禁じたり、禁酒禁煙だし最新流行の音楽もダメときている。夫婦間に漂うのは、息苦しさだけだった。

 シェイナがドラッグにはまり売春までしていた頃に命を救ってくれたのがジョーだという。しかし、ちょっと真面目でちょっとエッチなギャビンに魅かれはじめたある日、 ギャビンの部屋で二人は禁断の行為に進む。二人の関係をうすうす感ずいていたジョーは、ドアの外で行為が立てる音で確信する。それが、ギャビンに飛び降りを強制する。正午、それがタイムリミットだ。

 ギャビンはジャンプする。説得に当たっていたホリスは目をつむるしかなかった。自宅に戻ったホリスは、妻や子供たちと固い表情で食卓につく。
 妻がホリスの弟の精子を人工授精したことに嫌悪し拒否しても何の解決にもならない。と悟ったのかもしれない。
 一人の男が愛のために命を捨てた。愛はそれほど尊いものだと気づいたのかもしれない。

 シェイナ役のリヴ・タイラーがセクシーだった。劇中にもギャビンが「君の唇はセクシーだ」と言うセリフまである。たしかにセクシーな唇だった。お勧めの映画だ。
             
             
             
             
             

監督
マシュー・チャップマンイギリス、ケンブリッジ生まれ。

キャスト
チャーリー・ハナム1980年4月イギリス、ニューキャッスル生まれ。
リヴ・タイラー1977年7月ニューヨーク生まれ。
パトリック・ウィルソン1973年7月ヴァージニア州ノーフォーク生まれ。
テレンス・ハワード1969年3月イリノイ州シカゴ生まれ。
コメント
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