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映画「ドライヴDrive ’11」劇場公開2012年3月

2012-11-02 11:37:15 | 映画

                
 自動車修理工場に勤めながら映画のスタントで派手なカーチェイスでパトカーを横転させることのほかに、強盗の逃走を助けることもする男ドライバー(ライアン・ゴズリング)。
 寡黙でどこか陰のある男だが、腕は超一流、どんなことがあっても5分は待つがそれ以上はどんなことがあっても待たない。それがこの男の逃走哲学だ。

 友人もいない一人暮らしのアパート。同じ階の子持ちの女性アイリーン(キャリー・マリガン)と知り合い、やがて彼女を愛するようになる。
 アイリーンには、刑務所に入っている夫がいる。その夫が出所してきた。路地で血を流しているその夫をみつけ事情を聞くと「刑務所で2,000ドル借金した。出て来ると4,000ドルにしやがった。返済を迫られ殴られた。そして、質屋を強盗しろと迫られてる」

 ドライバーは、手を貸すことにした。相手の罠にもはまり危機に直面する。映画はB級バイオレンスへと雪崩を打つ。この映画は、2011年カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し、MTVムービー・アワードでは、「College and Electric Youth A Real Hero」が歌曲賞にノミネートされている。
 そのほかに英国アカデミー賞、インデペンデント・スピリット賞、放送映画批評家協会賞などにノミネートされている。

 が、不満がないわけでもない。第一にドライバーの男が何故強盗の逃走を助けるためにハンドルを握るのか。修理工場の仕事やスタントの仕事もあるのにである。修理工場での給料が他の人間の半額で雇われている事実もあるが。
 また、悪の道に埋没して抜け出せないでいるのか、その辺が明確でない。従ってニヒルでクールな男でありながらラスト・シーンからは余情が漂ってこない。
 それにこの男を演じるライアン・ゴズリングに哀愁といったものが感じられないこともある。こういう役柄は、俳優としては魅力あるものなのだろうが、かなり難しいことも事実だろう。そういう意味では、ミスキャストかな。

 アイリーンの夫がラテン系なのもバランスが悪い。アイリーンを演じたキャリー・マリガンが可愛いタイプの女優だから一層対比に違和感を覚える。
            
            
            
            
            
歌曲賞にノミネートされた「A Real Hero=College and Electric Youth」をどうぞ!
College & Electric Youth - A Real Hero (Drive Original Movie Soundtrack)

監督
ニコラス・ヴィンディング・レフン1970年9月デンマーク、コペンハーゲン生まれ。

キャスト
ライアン・ゴズリング1980年11月カナダ、オンタリオ州ロンドン生まれ。
キャリー・マリガン1985年5月イギリス生まれ。
コメント
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