フィラデルフィア行き177号列車が脱線転覆。その事故でたった一人生き残った男デイヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)が遭遇する世にも奇怪な事の顛末。
うつ病で子供の頃から一歩も外へ出ようとしなかったイライジャ・プライス(サミュエル・L・ジャクソン)は、母から与えられたコミック本に夢中になり成人してコミック本の収集家となっていた。
ある日、車のワイパーに挟まれていた招待状からイライジャを訪ねたデイヴィッドが受けた質問は、「最後に受けた傷は?」「最後の病気はいつした?」デイヴィッドは、考えてみれば風邪一つ引いた記憶がない。列車事故でもかすり傷一つなかった。
一方、イライジャは生まれ落ちるときにすでに両足両腕に骨折を抱えて出た。それほど脆弱な体質だった。さて、一体この出会いは何を意味するのか? 先が見えてこない苛立ちから、驚くべき結末へといざなわれる。
イライジャが言う。「最大の恐怖は、自分の居場所や存在理由が分からないこと。それは耐え難く恐ろしい。希望を捨てかけていた。生きる目的を何度も自問した」
そこで、自分とは対極にある人物を捜し求めた。そのためには航空機の爆発、ホテル火災、列車の転覆を実行した。そこで唯一生き残ったのがデイヴィッドと言うわけだった。
なんとも私のような凡人には理解しがたことではある。イライジャは、現在重度精神障害者施設に収容されている。
監督
M・ナイト・シャラマン1970年8月インド、ボンディチェリー生まれ。’99「シックス・センス」でアカデミー監督賞・脚本賞にダブルノミネートされた。
キャスト
ブルース・ウィルス1955年3月西ドイツ生まれ。
サミュエル・L・ジャクソン1948年12月ワシントンDC生まれ。
ロビン・ライト・ペン1966年4月テキサス州ダラス生まれ。