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海外ドラマ「ダメージ Damagesシーズン3 ’01」NHKBS2010.9.13~30放送

2011-04-14 13:10:51 | 海外テレビ・ドラマ

              
 巨大なネズミ講詐欺事件を主謀したトビン家のあるじが死に、残された家族の葛藤を軸に、その管財人となったパティ・ヒューズ(グレン・クローズ)とトム(テイト・ドノヴァン)に加え、パティと別れて検事となったエレン(ローズ・バーン)が交錯する。

 パティ・ヒューズは、トビン家の家を差し押さえアンティーク家具の競売も行う。トビン家にとって唯一の望みは、残された現金の確保だしパティにとっても同じだった。その攻防の中から人間の影の部分が浮かび上がってくる。

 この強烈な個性を持つパティ・ヒューズも、破廉恥なほど人間性に欠陥を抱えている。息子マイケル(ザカリー・ブース)と同棲しているジル(ウェンディ・モニツ)が妊娠したので、密かに息子と引き離そうとする。その提案を応諾したジルは、50万ドルの小切手を手にする。しかし、ジルはマイケルと手を切るどころか、新車を買い家まで購入する。

 パティの詰問にも、ジルは開き直って見せる。屈辱に耐えられるパティではない。ジルを逮捕させ未成年との性交で法律違反の罪に陥れる。歯向かう者や邪魔な者を徹底的に排除するこのパティの気質は生来のものだった。これがシーズン3のラスト・シーンで明かされる。

 シーズン4はあるのか? トムも殺されたことだし、ラスト・シーンから見るとこのシリーズは終るのかも知れない。個人的には、これ以上パティ・ヒューズを見たいとは思わない。
 しかし、ぐいぐいと引っ張っていくパティ・ヒューズの存在感は、エミー賞受賞の原動力になったことは確かだろう。それを演じたグレン・クローズも、一区切りだと感じているのかもしれない。相手を深い井戸の底から射すくめるような鋭い目つきが印象的だった。
            
            
            
            
            
グレン・クローズ(パティ・ヒューズ)
ローズ・ベーン(エレン・バーンズ)
テイト・ドノヴァン(トム・シェイズ)
キャンベル・スコット(ジョー・トビン)
マーティン・ショート(レナード・ウィンストン)
ザカリー・ブース(マイケル・ヒューズ)
ウェンディ・モニツ(ジル・バーナム)
コメント
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