畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

オイル交換

2011-11-20 19:21:35 | 農作業

11月20日(日)  のち 

嵐のような天気は去っていた。静かな朝だが、曇り空で、庭の水溜りは大きい。しかし、気温は高い。蒸し暑いとでも云ってよいような、気持ちの悪い空気だ。

畑に行っても、能率が悪いだけと、作業場での作業を選ぶ。機械類の点検整備。小型機械類の、オイル交換とか、具合の悪い所の点検など。畝立機をつけている管理機は、オイルが漏れているようなので、作業機を外して、点検する。変則ギヤの可動部のオイルシールを交換する必要がありそうだ。この修理は農機具店に依頼することにする。一日かかりで、3台の機械のオイル交換を終わらす。

収穫中のヤマイモと、植え付けたばかりのソラマメ

ソラマメとジャガイモ

草だけが育ち過ぎたようなジャガイモ


「心の汚染」

2011-11-19 18:46:21 | 食、農への思い

11月19日(土)  

明け方には弱かった雨も、しだいに強くなり、今は、横殴りの雨が、雨戸を強く叩いている。こんな天気なので、出荷作業を手伝う。午前中に、作業を終わらす。

東京新聞の文化欄。本来は、夕刊の欄なのだろうが、夕刊配達なしの区域なので、朝刊の特報面に載っている。15日、16日と2日分けて、掲載された、(原発「警戒区域」の隣で)に、考えさせられた。と同時に、作者に興味を持った。私には、初めて聞く名前だったが、彼の簡単なプロフィールにも、関心を持った。一つは、原子力問題をテーマにした小説で新人賞を取っていたこと。一つは、福島市生まれの作家が、新潟県中越地震で、川口町の家を失い、川内村に移住した、ということ。川口町は、私が生まれ育った、堀之内町のすぐ隣の町。中越地震の時には、大きな被害があり、山間部では、離村せざるを得ない地域があったはずのところ。そんなことも、ひかれた理由でもあったと思う。

外の本降をよいことに、パソコンの前に座り込んだ、。検索する。いくつかの小説も書いているし、パソコン関係の実用書的(見ていないのでよくは判らないが)著述もあり、音楽家でもあり、作曲演奏もしていることを知る。そして、「阿武隈日記」、「阿武隈裏日記」というブログを発信していることを知る。早速に、アクセス。福島第一原発から、25kmほどの所の住まいで、震災にあい、住まいも被害があっただろうが、原発事故と、その後の、東電や、国政府の対応のいい加減さに振り回される。その様を綴る3月の日々の記録を、臨場感を持って見せてもらった。ほとんど、椅子を立つことなく、数時間は、引き込まれていた。

さて、

東京新聞に戻るが、原発「警戒区域」の隣で、は、ぜひ読んでみていただきたい。

  


朝カレー

2011-11-18 18:19:41 | 農作業

11月18日(金)   のち  いちじ 

雨の朝。南部は、雨が降るかもしれないとの予報はあったが、早朝から降るとは。しかも、この雨、小雨というよりは、一生懸命降っている雨だった。明日は、何なにをしようと、布団に入る訳だから、雨音が目覚し時計となると、気勢がそがれてしまう。がっくりした気分で起きるから、気分は良くない。それほど長く降る雨ではなさそうなので、連れ合いは、犬の散歩を先送り。私は、気分転換に、カレーを作る。コンテナの隅に残った小さなタマネギ、しっかりと芽をのばした撥ねた傷ジャガイモ、旬の撥ねニンジンとメイン野菜はそろった。冷蔵庫には、レンコンとニンジンの「いりどり」を作った残りの鶏肉。連れ合いの朝ご飯は、「タマゴかけご飯でも食べといて」。これで、今日の昼、夜の献立完了。夜のつまみには、インゲンと茹で豚肉のごまだれ和え、チョウホウナのお浸しでも添えればよいだろう。

雨は、10時ころには上がり、ときどき陽射しもあり、暖かくなる。が、思ったよりの雨量なので、午前中は、作業場で、やまいものせいりなど。午後は畑に行き、カブの間引き、タマネギの定植を少しだけ初めて見る。そして、晩秋の、雨上がりの野菜たちを被写体にしてみる。

苗床のタマネギ

穴あきマルチ畝への定植

今年は、針のように細く小さな苗も植え付ける

 

 

 


ヤマイモ

2011-11-17 19:06:47 | 農作業

11月17日(木) 

昨日に続き、ソラマメの植え付けを行う。とりあえずは、植付可能な苗は植え終わる。生育がよくない苗がまだあるが、これがどれくらい育つか。植えれるようになるのか。しばらくは、様子見だ。

その後、ヤマイモの収穫。友人に、少し多めに頼まれたので、その分も掘る。

今年のイモの特徴は、大きいものが多くあるようで、手ごろな大きさのものが少なめだ。ヤマイモは、切ったり傷をつけたりすると、その部分が、褐色に変わる。そして、その状態が続くと、イモ全体が、褐色に変わり易くなる。空気にさらされると褐色になると云った方が正確だ。だから、皮をむくとその先から茶色になり、すり下ろすと全体が茶色に変わってしまう。食べるのに支障はないが、真っ白の料理と比べると、目が、味を悪くする。だから、一回で使い切れるほどの大きさが、理想的なのだが、その通りにならない。あまりに小さなものは、皮をむいたり、料理するにロスが多すぎる。それに、種芋にするには適度の大きさなので、そちらにまわす。

それと、ヤマイモの表面が、虫等にかじられたもの、病気のものも、褐色に変わりやすい。料理などの本では、ヤマイモのアクで、酢水に浸けるとよいと出ているものが多い。実際、ナガイモ等は、切断されて販売されることもある。そんな場合でも、褐変することは少ない。品種や種類により、粘りが強いものほど、褐変しやすいようだ。我が家のイモは、台湾イモという品種の様で、粘りは強い。

虫にかじられたり、傷ついたりすると、イモの中の成分が、その傷によるダメージを受けないように、防御態勢に入り、成分が変わり、褐変するのではないかと、想像するのだが。たとえば人も傷ついて血が出ると、血液中の成分が固まって、止血されるように。

しかし、それにしても、傷イモをすり下ろすと、その茶色さは、あまりの色の変化に驚かされるほどだ。

そんな訳で、今年のイモは、大きめのもなが、ドーンとはいっていることが多いが、うまく使っていただきたい。


寒空

2011-11-16 18:41:34 | 農作業

11月16日(水)  いちじ 

この季節らしい天気になった。よく晴れるが、北風が冷たく、寒い。ようやく、日中の作業時に、寒いと感じられるようになった。菜っ葉類が収穫できるようになると、出荷作業の時間がかかるようになる。収穫にも、整理して、計量し新聞紙でくるむ作業も、時間を要する。午前中は、出荷作業をすることが多くなる。今日も、連れ合いが、畑に出かけ、私は作業場で、イモ類などの根菜類の作業をする。

午後は、花畑。マルチを張った畝に、エンドウ類、ソラマメの植付。これらの苗も、暖秋のおかげで、徒長気味。ひょろりと伸びて、植え付けられた環境で、北風や、寒い空気にあたり、かわいそう。でも、この寒さに耐えることで、ほぼ2月一杯までの、100日位の、寒気に慣れる体を作るのだ。伸びすぎで、締まった草姿勢ではないが、頑張れ、と、植え付ける。ソラマメも、そろいは悪いが、徒長気味のものも多い。どちらも、大苗で冬を越すのは良くないのだが、今年は、仕方ない。種まきの時期を、少し遅らせればよかったのだろうが、先のことを本当に予測するのは難しい。

陽射しの下では、ヤッケを脱いだが、陽が低くなると、身体が、ヤッケを要求する。冬近しを感じさせる、晩秋らしい日だった。


日記

2011-11-15 19:18:59 | 農作業

11月15日(火)  ときどき 

午前中は、最後の一畝作り。明日の出荷用のヤマイモ収穫。株の間引きを少しだけ。

畝立機を引き上げてくる。

夕方4時には、母が帰る日なので、畝立機の洗浄などをしながら、家での雑作業。

ちょうどうまい具合かどうかわからないが、サッカーの北朝鮮戦の実況が、4時から。北朝鮮からの実況は、初めてのこととか。中継を見ながら、早めの夕食の準備。

巨大な競技場に、5万人の応援団。どういう国だかわからないが、たいしたものだと、思った。

 


理由付

2011-11-14 18:25:14 | 農作業

11月14日(月)   ときどき 

11月も半ばというのに、暖かい日が続く。動き回っているには、Tシャツ一枚がちょうどよい。夕方日が暮れてからも、そのまま重ね着しなくとも、寒く感じない。

一日畑仕事。雨で、数日延ばされてしまったソラマメ、エンドウの畝立マルチ張り。6畝作る。夕方になると、足が重く感じるほどに疲れる。そこで、計算してみた。畝の長さは、約40m。通路に車を入れて、クン炭や、肥料を積んである。作業機も通路側か、反対側に止めてある。畝になる部分の両サイドに綱を張り、その畝の中に肥料を撒く。クン炭、石灰、ニーム粕、鶏ふんの4種類。それぞれ、散布して戻るから、往復80メートル。鶏ふんは、平飼の小屋から取り出したものだから、籾殻や、野菜くず、草などの残渣も混じったもの。バケツで、三杯位入れるから、二往復位にはなるだろう。都合5往復。機械作業や、綱の張り替えなどの雑作業を加えると、一畝完成させるのに、最低7往復はすることになる。80mを7回歩くから、560m。6畝作ったから、3000m以上。畝を作る作業だけで、3㎞も、歩いたことになる。

しかも、畑の植えだから、土は柔らかい。土にもぐるような、ふかふかの土の上を歩いている。ふくらはぎが、張って、疲れる訳だ。

と、ばかげたことを計算して、疲れたと云うことを、納得させようとしている。ああ、情けない。


生育適期

2011-11-13 18:15:44 | 農作業

11月13日(日)   いちじ 

久しぶりで、晴天の日曜日。お寺の草刈。墓地、裏山なども含め、周囲の草刈、庭の植木類の整理など。午前中で終わり。

午後は畑。花畑は、様子見。カブがだいぶ伸びて、不織布がパンパンに張ってきたので、撤去。先日播種した畝に移してべた掛けする。次に秀畑に回る。こちらも同じように、不織布は持ち上げられ、パンパンだ。このままでは、もう伸びれないと、苦しそうに葉っぱを丸め始めている株もある。10畝ともすべて、撤去して片づける。それにしても、種を蒔いてから、一月と少ししかたっていないのに、この生育。10月に入ってからの播種は、かなり生育は遅くなるはずなのに、チョウホウナなどは、収穫期に入っている。この一月の暖かさと、適度の降雨によるものだろう。

畑は違うが、9月20日過ぎに播種した、チョウホウナ等は、不織布の下で、高温、雨不足、虫害などだろうが、ほぼ全滅してしまっている。半月も違わないのに、こうした現象が起きている。彼岸過ぎに種を蒔く、と言われている、この地の秋冬の菜っ葉やダイコンなど。彼岸を過ぎれば、虫の害も少ない、とも言われていた。しかし、この間、早蒔きは、あまりうまくゆかなくなってきている。温暖化の影響等で、生育適期が、変わってきているのかもしれない。

とにかく、不織布に保護され、(虫だけでなく、風や気温など、自然環境も、和らげるのが不織布なので、) 過保護気味に育ってしまったから、全体にひょろひょろ。早めに間引きをしなくてはならない。と、帰って来て、バトンタッチ。


整備

2011-11-12 17:58:03 | 農作業

11月12日(土)  ときどき 

雨は止んで、明るくなったが、朝のうちは、霧のように、空気中に水分を感じる。昼少し前ころに、ようやく日が射してくる。畑での畝立作業には、濡れ過ぎている。出荷の手伝いをし、その後は、機械の整備。

モアは、走行しながら、二枚の刀状の回転刃が、回転して、草を刈り払う仕組みだ。地面から少し上で、高速回転をする。均一に均された地面ならいざ知らず、畔とか農道は、でこぼこしている。そんな所では、土も削ることになるし、石や、コンクリート片などの遺物に当たることもあるし、それさえ削ったり、割ったりもする。刈り刃は摩耗するから、ときどき交換する。刃を取り付けているボルトや、その他の部品も長く浸かっていると、弱ってくるはずだ。作業中に異常が起こらないように、必要な部品を交換する必要がある。発注していた部品が昨日到着した。それで、雨仕事として、整備を始めた訳だ。が、手をつけたばかりで、露天風呂に出かけ、そのままになっていた。

続きをやる。今まで付いていた部品を外し、交換するものは交換し、再使用するものは、点検掃除し、オイルを塗って、組み立て直す。しゃがみ仕事なので、時々立ち上がり伸びをして、腰を和らげる。夕方ころまでかかるが、ついでに、エンジンオイルと、ミッションオイルも交換し、整備完了。


露天風呂

2011-11-11 17:47:30 | 暮らし

11月11日(金)  のち 

午前中は、ごく弱い雨だったが、昼前ころから、弱いながらも本降りとなる。気温も上がらず、冷たい雨だ。畑から帰った連れ合いは、濡れて寒いからと、昼食時、ストーブをつける。この秋、初めての暖房を使う。

こんな天気だから、温泉に行かないかという。近々、患者会の友人たちと、昼食付日帰り入浴に行くが、その下見をしておきたいと云う。まあ、私も、こんな天気だから、機械の整備をしていたが、どうしてもやってしまわなければならない作業でもない。午後から予定している、母の薬、農協への支払いなどをしながら、行ってみるかということになる。

隣の君津市の清和地区にある日帰り温泉だと云う。昔と違い、温泉は多い。あちこちに温泉ができ、車を少し走らすと、〇〇温泉が、幾つもある。そんな温泉の一つだ。母のかかりつけの病院まで、五分。そこから、さらに十分ほど、峠を越えれば「ロマンの森」温泉だ。何年か前までは、対向車とはすれ違えないような、細い急な山道だったが、トンネルや、橋梁ができ、遠くの隣町が、すぐ近くになった。よっこらしょ、と、その気にならなければ、行かないような所だったが、今は、街に出るより早いほどの近さだ。

温泉は小さかった。しかし、御客は無。貸し切り状態で、一人で、湯船を独占できる。眼の前は、切り立った崖がそびえ、白みがかった岩肌。紅葉にはまだ早いが、崖のあちこちには、樹木が根を張り、赤や黄に染まるであろうと思わせる樹種もある。小雨は降り続いている。露天風呂も大きくはないが、本物の露天だ。最近の露天風呂は、露天は少なく、屋根が載っているものが多い。外の空気、風は感じるが、本物ではない。こんな天気の時、小雨にたたかれながらの温泉。気分がよい。法事で、新潟に行った帰りの、湯沢温泉での露天風呂。雪がちらちら舞う中で入った、大露天風呂とは比べるべくもないが。それにしても、少し熱めの湯につかり、頭や顔には小雨が落ちる。湯面に落ちる雨粒が、細かな飛沫を上げる。かすかな雨音だけを聞きながら、ゆっくりと浸っていた。よかったなと思える、露天風呂だった。

明るいうちに帰ってはきたが、温泉がえりで、作業をする気にもならず、少し早めだが、サッカーの中継を見ながら、飲み始めようかと思う。