畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

露天風呂

2011-11-11 17:47:30 | 暮らし

11月11日(金)  のち 

午前中は、ごく弱い雨だったが、昼前ころから、弱いながらも本降りとなる。気温も上がらず、冷たい雨だ。畑から帰った連れ合いは、濡れて寒いからと、昼食時、ストーブをつける。この秋、初めての暖房を使う。

こんな天気だから、温泉に行かないかという。近々、患者会の友人たちと、昼食付日帰り入浴に行くが、その下見をしておきたいと云う。まあ、私も、こんな天気だから、機械の整備をしていたが、どうしてもやってしまわなければならない作業でもない。午後から予定している、母の薬、農協への支払いなどをしながら、行ってみるかということになる。

隣の君津市の清和地区にある日帰り温泉だと云う。昔と違い、温泉は多い。あちこちに温泉ができ、車を少し走らすと、〇〇温泉が、幾つもある。そんな温泉の一つだ。母のかかりつけの病院まで、五分。そこから、さらに十分ほど、峠を越えれば「ロマンの森」温泉だ。何年か前までは、対向車とはすれ違えないような、細い急な山道だったが、トンネルや、橋梁ができ、遠くの隣町が、すぐ近くになった。よっこらしょ、と、その気にならなければ、行かないような所だったが、今は、街に出るより早いほどの近さだ。

温泉は小さかった。しかし、御客は無。貸し切り状態で、一人で、湯船を独占できる。眼の前は、切り立った崖がそびえ、白みがかった岩肌。紅葉にはまだ早いが、崖のあちこちには、樹木が根を張り、赤や黄に染まるであろうと思わせる樹種もある。小雨は降り続いている。露天風呂も大きくはないが、本物の露天だ。最近の露天風呂は、露天は少なく、屋根が載っているものが多い。外の空気、風は感じるが、本物ではない。こんな天気の時、小雨にたたかれながらの温泉。気分がよい。法事で、新潟に行った帰りの、湯沢温泉での露天風呂。雪がちらちら舞う中で入った、大露天風呂とは比べるべくもないが。それにしても、少し熱めの湯につかり、頭や顔には小雨が落ちる。湯面に落ちる雨粒が、細かな飛沫を上げる。かすかな雨音だけを聞きながら、ゆっくりと浸っていた。よかったなと思える、露天風呂だった。

明るいうちに帰ってはきたが、温泉がえりで、作業をする気にもならず、少し早めだが、サッカーの中継を見ながら、飲み始めようかと思う。