畑のつぶやき

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馬鹿げた事

2012-02-16 19:28:00 | 暮らし

2月15日(水)   いちじ 

出荷の日なので、出荷作業をしていた。昼少し前に、刑事課の刑事が訪ねてきた。寺の役員である私を、訪ねてきたのだ。一時間半ほど、お付き合いをする。

馬鹿げた話である。そして、話せば長くなるのだが、と始めなければならない。今、70代後半の人が、主役である。

彼は、地元の出身で、高卒後、国立大学に入学し、地方銀行に就職した。そうである。当然、私はその頃は済んでいないので知らない。銀行なので、県内が主だろうが、あちこちに転勤しただろうし、千葉市内に住居も構えていた。私が、移住してきた頃は、彼の母親だけが一人住まいだった。彼は、ときどきは、帰ってきてはいたのだろうが、ほとんど会うことはなかった。その彼が、公に登場したのは、15年ほど前のことだろう。定年になり、一人暮らしの母親と同居した。が、千葉市内の住居もそのままで、奥さんは、主としてそちらに住み、彼も、二重生活のようだったと思う。

地元出身で、大学から、銀行に進んだ人が、定年を過ぎ帰ってきた。集落の集まりにも出てくるようになった。集落の役員をやってくれという話になるのは、自然の流れだ。役員に選出された。きちんきちんと、銀行員のように、堅く任務を遂行する。ちょっとしたミスも見逃せない。集落の役員などは、順番性のようなものだ。大きなミスや、不正でもしない限り、適度に埋めあって行くものだろう。会社組織や、組合のような、厳密な経理より、誰でもがやれるような、家計簿的経理や、事務処理でよいのじゃないかと思う。

しかし、彼は、それができなかった。以前からの書類の不備や、紛失を問題にして、総会で、議題にしたりもした。以前の担当者の責任だと云い、事の次第をはっきりするように求めた。何年も前の、そう大して重要でも無い、集落の一事を覚えているような人は多くはない。やれどもやれども、ことを正そうと云う彼が、浮いてゆくのは当たり前。数回も続くと、総会の出席者の多くが、終わったことで、問題なし、審議終了を求めるようになる。彼の正義は、踏みにじられてしまう。プライドも、大きく傷つく。

以後、彼は役員の任期が終了した後も、何かと問題を見つけては、時の役員たちに、手紙攻勢を、かけるようになった。そして、5年ほど前から、寺の役員に対する追及に変わり、寺役員への手紙攻勢となって今に至る。が、ついに、昨年の5月、寺の役員を、名誉棄損ということで、告訴するにいたった。

そして、今日の刑事の来訪である。現会計役員に対する、参考人聴取という、事情聴取である。

そして、これは、延々と続くことになる、前触れだろう。