畑のつぶやき

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食、農への思い

植始

2011-04-27 19:49:53 | 農作業

4月27日(水)   いちじ  のち 

田植を始める。3時過ぎに、家の近くの田んぼに田植機を運び、試運転を兼ねて、植え始める。

この植え初めまで、準備が大変だ。前もってやっておけばよいのだが、さあ植えようという段になって、田植機の点検を始める。かなり古い田植機なので、万一、田んぼの中で、具合が悪くなると大変なので、全体を良く点検しておく。機械は、オイルが重要な役割をする。高速で回転する部品類の潤滑剤として、作業する部分を上げ下げする油圧ポンプを作動させる、等、役割は多い。とくに農業機械は、過酷な条件の中で、仕事をする。田んぼ用の機械は、特にそうだ。水の中、泥水の中でな作業だ。オイルが漏れたり、水が入ったりしないように、オイルシールで防いでいる。しかし、可動部分なので、当然摩擦で、すり減るから、ときどきは交換しなくてはならない。しかし、機械も年数がたつと、オイルシールだけではなく、金具部分もわずかではあるだろうが、摩耗する。頻繁にシールを交換しても、わずかなオイル漏れがある。こうした部分からは、水中では、水が浸入するようになる。オイルの中に泥水が入り、油圧が効かなくなってしまう。この田植機がそうだ。

水混じりのオイルを抜いて、室内を洗浄し、新しいオイルを入れ直す。グリスアップや、オイル射しなどをして、機械が正常に作動しているかをチェックする。そんな作業に時間がかかる。植え始めが、夕方になるわけである。

軽トラックに、苗コンテナを積み、苗を積み込む。水を吸っている苗は重く、60箱も積みこむと、一休みだ。田んぼでは、機械に苗を積み込む。初めは12箱積む。これも足場の悪いところでの作業。実際に植え始めるのは、4時を回るころ。一枚目の田んぼは、8aほどの田んぼで、もち米を植える。2枚目からは、コシヒカリ。やはり、最初だから、12箱。以後は、田植機に、残り苗が乗っているから、減った分だけ足してゆけばよい。3枚目にかかった時には、6時を過ぎていたが、この田んぼまでは、ポンプ揚水の田んぼ。浅水で、植付作業をするから、今夜の雨を溜めたいと、薄暗い中でも、続ける。途中、霧雨も降り始めてきたが、7時前に、完了。

30a弱、3枚完了。