次の「歌のボランティア」のネタにしようかと、「鉄道唱歌」について調べてみたところ、いやァ、凄いんですね。東海道はもちろん、奥州線、磐城線、と、その当時のほとんどの線に沿って作られていて、駅名もほとんど全部出てくる。
なんと、そもそもが「地理教育 鉄道唱歌」として「書籍」の形で作られ、第一集、第二集、と、それぞれ2名ずつの作曲家が曲をつけていたそうです。なので、少なくとも5~6通りのメロディがあったはずですが、「多 梅稚(おおの うめわか)」氏の曲が人気で、今残っているのは、もちろん、この方の作品だそうです。
作られたのは、明治時代で、全5集334番の歌詞があり、その中にはもちろん、水戸や石岡、土浦なども出てくる。
では、ちょっと面白い箇所を書き出してみます。
「東海道」 3.窓より近く品川の 台場も見えて波白く 海のあなたにうすがすむ 山は上総か房州か
「奥州線ー磐城線」 6.末は銚子の海に入る 坂東太郎の名も高し みよや白帆の絶間なく のぼればくだる賑を
8.小山をおりて右にゆく 水戸と友部の線路には 紬産地の結城あり 桜名所の岩瀬あり
55.三家の中に勤王の その名知られし水戸の藩 わするな義公が選びたる 大日本史のその功
59.雲井の空に耳二つ 立てたる駒の如くにて みゆる高嶺は男体と 女体そびゆる筑波山
62.車輪のめぐり速に 千住大橋右に見て 環の端の限りなく ふたたびもどる田端澤
64.祝え人々鉄道の ひらけし時に逢える身を 上野の山もひびくまで 鉄道唱歌の声立てて
作歌 : 大和田 建樹(たけき) ※読みやすいように、一部現代漢字&仮名遣いに直してあります。
いわゆる「お台場」は、明治時代から有名な場所だったんですね。(・o・)
その彼がもっているMDに 鉄道唱歌 があります。
前編、曲は同じですが、聴いている人が飽きないように、リズムやテンポを変えてありますね。
数年前の夏、家族で片道4時間のドライブ旅行中、往路は、次男の持参した「鉄道唱歌」を拝聴いたしました。
それでも、全曲は聞けなかった記憶があります。
もちろん、奈良・京都・大阪など、関西線の鉄道沿線の歌詞もありました。
そうか、次男くんも「鉄ちゃん」でしたね。全曲のMDをお持ちとは、凄い!(・o・;)
メロディ自体は単純だから、確かに、変化をつけないと、聴いていては、飽きちゃうかもね。
>水浜軌道さん
思えば、日本全国に鉄道を建設していた時代は、「夢」に向かっていたようなロマンがあったんでしょうね。(^^)
坂東太郎=利根川 これは、知ってる人がどんどん教えないといけないのかも...。
ところで、紫峰=筑波山、でいいのかな? (実は、知らなかったり...。:汗)