ためらいと勇気の連鎖のなかで
つねになにかが終わり
なにかが立ち上がっていく
ディフェンシブな電荷を帯びた求心的な作動があり
オフェンシブな試行を挑発する遠心的な作動がある
勇気と誇りをみちびくものも
躊躇と後悔をみちびくものも
同じ強度を刻んで乱流をつくり
なぜそうしているのか問うより先に
未知の均衡点をめがけるように
存在はやわらかな波形を描いてゆく
情報は選択的にピックアップされ
身体とイメージの二重作動に接続される
選択するこころにはつねに
固有のエシカルな意志が同伴している
愛と誇りを導くものも
愛と誇りを壊すものも
喜ぶことも怒ることも
等しく強度を刻みながら
エシカルな意志が照らしている
こころはいつも
うつくしさが告げるものへ唇を向けていく
否定的視線に包囲されて生きることはできない
否定的価値を強いられて変わることはできない
誇りと愛と成長を導くものは「美」と呼ばれる
誇りと愛と成長を損うものは「悪」と呼ばれる
うつくしい光に応答する装置はみずからに内在し
世界の姿を分光する巨大な問いに導かれてゆく
なぜ・なに・どうしたら──
ランダムな応答に沸き立つ身体は巨大な問いに抱かれ
新たな存在のフォームを創発する「カオスの縁」に佇んでいる
巨大な問いはみずからと他者と世界に開かれ
不安と希望が溶け合う存在可能、「ありうる」と結ばれている
「readiness」──準備できてる?
巨大な問いにおいて世界の区切りはゆらぎ
ゆらぎにおいて新たな接続のラインが走ってゆく