https://www.youtube.com/watch?v=IepKIds4LaY
ストライクゾーンもオフサイドラインも自然界には存在しない。
自然界に存在しないはずの「存在」が人間的現実として生きられる。
あらゆる〝ゲーム〟は関係において創発する──
それは、一つの〝眼〟だけでは決して実現できない位相、
少なくとも二つの〝眼〟が合わさってはじめて生成する〝世界の奥行き〟に似ている。
ゲームは創発して、あるいは惰性化し、あるいは消失し、あるいは進化する。
ゲームを生きるプレイヤーとサポーターの総意がそのことを決定する。
〝ゲームの生命〟はゲームが生み出す生の享受可能性(エロス)、
すなわち〝世界の奥行き〟に対する信頼によって支えられる。
生の享受可能性(エロス)が「個」を生かすと信じられるとき、
〝ゲームの生命〟はもっとも輝く瞬間を生きている。
個をゲームに溶解して滅却する方向に展開するのではなく、
個の可能性=新たな「ありうる」(プレー)を開くものとして信じられるとき、
「ゲームパーク」は相互的な承認と了解において確かな〝実在〟を与えられる。