ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

2012 手に結ぶ 23

2012-09-30 | Weblog
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あなたの開けた/銀の箱が/ロマンスを奏でる/遠い夜のとぎれそうなメロディーを/いつまでも
(井上陽水「揺れる花園」)

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「ナビゲーションⅡ――花とミツバチ 」


秋になると聴こえてくる

かすかな羽音と交わるように
花ざかりの河原から聴こえてくる

「すべてはあなた次第よ」

透明なメッセージは
青空に染まり 
水に溶け
風にゆらぎ

干渉しあうさざ波のような
無数の無音の調べによって運ばれる

「好きなだけ貪ればいいわ」

季節は秋で 空は晴れ渡り 川面はきらめき
そよ風にコスモスの花が揺れている

気がつけば いつも いつのまにか、
コスモスの咲いた河原の小径を飛んでいる

たなびく雲の影にじぶんの影が重なり
草むらにふるさとの匂いが満ちてくる

透きとおったコトバは
誘うように 拒むように
妖しい微笑みを引き連れている

「陶酔の時は、いまここを措いてありえないのよ」

二重化された偶然の出会いから
まなざしは輪郭を照らしあい
イメージが交換され
夢が結ばれ
可憐な光のリズムが刻まれ
透明な調べが一つのダンスを導いていく

「すべてのためらいを捨て去って」

コスモスの花とミツバチは
いつか一緒にキレイな月を見て
今夜も同じ月を見るだろう

まぶたを閉るといつも
白熱する紅蓮の炎が燃えている

きよらかな官能の所在を告げるように
すべての時制を一つに集わせながら

地を焦がし 空を染め上げ
透明な灼熱の炎が舞っている。

「さあ」

一つのよびかけは応答を誘い
新たな呼びかけと応答を生み
太古に連なる記憶を呼び覚まし

はてしなく接続された
光と風と水と土と生命が奏でる
シンフォニックな地平の扉が開かれる

「花弁の一枚一枚に深く分け入り、わたしをお嘗め」

はるかな面影に誘われるように また一つ
二つの生命がダンスを踊り
季節が奏でる調べの中に溶けていく

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「アメリカン・ポエット Ⅱ」(参)

2012-09-28 | 参照

There is no reason good can't triumph over evil,
if only angels will get organized along the lines of the Mafia.  

善が悪に勝てないこともない。
ただ、そのためには天使たちが
マフィアなみに組織化される必要がある。

(カート・ヴォネガット『国のない男』金原瑞人訳・2007年日本放送出版協会)
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twitter 20120923

2012-09-23 | twitter
【右も左も】
「支配-従属」(優位-劣位)の関係フラクタルがつくる世界の住人。
右も左も憎悪対象の存在をエネルギー源とする。
ゆえに、どちらが勝っても構造は変化しない。
どんなパラメータが変化すれば、憎悪解除・相転移するか?

【組織コード】
遺族が学校を潰そうとしている~教諭が発言(日本テレビ系(NNN)) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20120922-00000007-nnn-soci …
「組織は健全に保たれている」ことが、ガバナンスの最上位命題。
教師たちの言動はすべて、このコードの従属変数。
現実は命題維持のために歪められる。

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2012 手に結ぶ 22

2012-09-19 | Weblog

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「二〇〇二年十二月、容態変化。息子は死の二週間前まで精神状態は正常で、父の顔を見ると「お帰りなさい!」と明るく目を輝かせた。ついに痛みがはじまって、日頃は我慢強い子が七転八倒した。(中略)十二月二十七日夕刻、昏睡状態に。深夜、呼吸停止、心臓停止。「脳ヘルニアによる延髄圧迫・脳死」と往診の医師立会いで判断した」

「享年十歳、親に似ず優しい聡明な子であった。(中略)翌朝、庭を眺めると、冬枯れの木立の中に一本、小春日の陽光を浴び、輝くような青葉の肉桂の樹が屹立している。死んだ子と同じ樹齢で、生れた頃、野鳥が運んで自生したものらしい。常々、『お前と同じ歳だ』と言ってきたのを思い出して、初めて涙があふれてきた。(中略)バカたれが。親より先に逝く不孝者があるか。見とれ、おまえの弔いはわしが命がけでやる。あの世で待っとれ」
(中村哲『医者、用水路を拓く』、中村哲×澤地久枝『人は愛するに足り、真心は信ずるに足る/アフガンとの約束』)

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「ナビゲーションⅠ――戦士のコード」


一人の戦士は静かに、確信に満ちた声でオレに語った。

――ひとつの武器を携えたとき、オマエは戦士になるだろう。

救済の最終地点はどこにも設定できない。
オマエは勝手に救済の地点を設定してはならない。

なぜか。
それは人間の能力を遥かに超えた問題だからだ。
終わりのない、帰結を想定できない、戦いの試行だけが、
オマエに何かを教えてくれるだろう。

――「銀河鉄道」の乗客たちは、それぞれが信じる神の駅に降りていった。
――けれども、ジョバンニはどの駅にも降りることができなかった。

オレは立ち向かうべき困難を思い溜息をついた。
しかしそれはオレが本当に望んだことだった。
オレは戦士たちのコトバを反芻してみた。

戦場はあらゆる場所、あらゆる時間のなかにある。

人間の暮らす風土には弛緩も退屈も華やぎも小さな安らいもある。
悲劇や残酷をめぐりながら、体験を反芻し語りあう時間もある。
しかし生の核心は、戦士としての戦いに顕現する。

すべての魂が生まれ、出会い、試行し、わかれ、記憶が刻まれていく気圏がある。
そこに人間の問いが次々に生まれ、応答が起こり、深められた問いが紡がれていく。

魂と魂が結ばれ、離反し、希望が描かれ、悲劇が継起し、最後に死が迎えに来る。
しかし、数えきれない無常の歌が教えたこの世の暗闇に呑み込まれてもなお、
戦士たちの半身はもう一つの気圏に浸されているだろう。

人間と人間が応答するいとなみは、さまざまに分岐していく。
敵が現われ、困難に襲われ、仲間を見失い、世界は酷薄な表情に染まるとき、
この世への呪詛とともに、心は防御のシールドでみずからを覆っていく。

しかし戦士の戦いは敵を滅ぼすことにはない。
戦士は敵を滅ばさず、敵が自滅する条件を探索していく。

世界の痛ましさを担うサタンが、やさしい心を知らないと考えてはならない。
あらゆるサタンは、あらゆる人間と血脈と生誕の風土を同じくしている。

すべての魂には自由の地平が与えられなければならない。
自由を無くした魂は、自由を求めて手段を選ばないだろう。
自由をめぐる局地戦は無数の勝利や敗北を生み出していくだろう。

しかし戦士は、ローカルな戦果に一喜一憂することはない。
戦士はみずからとすべての人間が生きる土地全体を主題化する。

肉体にハードプログラムされたメッセージは、次のことを告げている。

――有性の生命は、二つの性が出会わなければならない。
――絶対的に出会い、絶対的に愛し合わなければならない。

出会いが成就した一個の受精卵は、
進化の果実に刻印されたアルゴリズムに導かれ、
分裂と複雑な分岐のプロセスをたどり、
六〇兆個の細胞をもつ直立二足歩行の生物へ成長を遂げる。

そして、一度かぎりの環境との対話がある。
一つの世代の生存を賭けた試行錯誤から、
リスクや可能性に関わる知恵や体験が記録され、
メッセージはリニューアルされて次世代へリレーされていく。

先行するすべての世代は、次なるすべての世代と結ばれている。
一つの世代は知恵を交換し、洗練し合い、記憶に刻みながら、
ハードプログラムに新たなメッセージを加えていく。
この世代の連鎖は、愛と呼ばれるコードによって担われている。

この世界に神がいるかどうかはわからない。
神は永遠にみずからの存在を示すことはないだろう。
いるともいないとも、答えられない問いに人間の実存がある。

けれども神なるものの領域や属性を、
一定の条件のもとで想定することは、
人間にとって新たな地平を開く可能性がある。

その条件とは、神を不可知のままに保つことにある。
不可知に置くことは、宇宙の孤独が骨身に沁みる地平に、
オマエの存在を晒すことを意味するかもしれない。

この神は「沈黙する神」と名付けることができる。
何がほんとうに大切で、何がほんとうに大切でないのか。

沈黙する神が何も教えてくれない。
沈黙する神は最後まで顕現しない。
なぜか。沈黙する神は選別と支配と操作を激しく憎むからだ。

ほんの瞬きの時間のあわいに生きる人間にとって、
戦士でありつづけることは、大きな困難に出会うことを意味する。

魂と呼ばれる孤独な祭壇をもつ人間が、
神の不可知性に堪えつづけることができるかどうか。
その地点から、戦士と戦士でないものが分岐していく。

至高の価値がどこかにあるとしよう。
人間はそれに一歩でも近づきたいと願うだろう。
それにふさわしい人間であることを渇仰するだろう。
分岐する道が現われるのはここからだ。

人間は至高の価値に近い者、遠い者、中間にある者として、
さまざまな存在の審級を設定し、絶対的な階梯を作っていくだろう。
その下で、人間は共同のシステムを築き上げていくだろう。

やがて戒律が時空を埋め尽くした土地で、
人間たちは崇高なる神殿をあつらえ、
神殿を守る祭司たちの集団を生み出し、
秩序と繰り返しのコードを手にして、
神殿に向かって拝跪することを強いていくだろう。

沈黙する神の目には、それは生から最も遠い死の風景と映る。
けれども沈黙する神は罰することなく、ただ沈黙を守るだろう。

数億におよぶ人間の世代が、せめぎあい、和解しあい、苛酷な経験を刻みながら、
おのれとおのれの血族の可能性と限界に立ち会ってきた。

深く分け入り、迷い込んだ土地には、闘争や殺戮や裏切りがあり、
同時に、他者を思いやり慈しむ感情が芽吹いていった。
善なるものが洗練されると同時に、悪なるものも練磨された。

無数の世代が連なり、無限の試行があり、歴史が積み重なり、
その繰り返しの数だけ、人間の歴史は陰影を深くしていく。

神殿を守る祭司たちは、
神殿にふさわしいコードを強化し、
コードに従う者たちを讃え、
報奨と位階を与え、
歌と酒盃を用意し、
繰り返しに堪えざる者たちを罰した。

そして戦士たちの記憶を奪い、
神殿のコードに従って書き換えていくだろう。

沈黙する神の沈黙は、唯一つのことを告げている。

この世には、いつもわかれの時間が迫っている。
わかれの寂しさは否応なく人間を訪れる。
去来するものは、懐かしさや深い悔恨に染められている。
しかし、ひとつの武器が新たな地平を刻むにちがいない。

  ほんとうに出会った者に別れはこない(谷川俊太郎「あなたはそこに」)

オマエの魂に刻まれるものとは何か。

それは、神殿のコードを解除しつづけていく、
永遠にわかれを知らない戦士たちの戦いだ。
すべての世代を貫き、更新されつづけていく、
すべての戦士たちの戦いの記憶だ。
戦いの記憶は新たな戦いによって担われていく。

永遠にわかれを知らない者として、
奪われる記憶を奪い返しつづける者として、
戦士はすべてのわかれの儀式を斥けていく。

いつの日か、一人一人の人間が、
そのことを、自分自身のことであると感じ、
戦士となって出ていくために、
沈黙する神は永遠に沈黙を守りつづけるだろう。

戦いが最終の場所を導くわけではない。
しかし苛酷な気圏を抜けるには時間が必要だ。
見ることで理解できる戦いの局面は知れている。

オマエはただ行動することで学ぶだろう。
戦いのなかで戦いを信じる心が、オマエの武器となり、
地上に生きることの意味を照ら出してくれるだろう。

オマエは終わりのない道行きの途上で、
戦いの記憶を携えた数多くの戦士たちを見出すだろう。

戦士たちに出会うために、
オマエは出ていかなくてはならない。
どこへ向かってか。
ほかでもない、いまここに。
こうしてあるいまこの場所へ――

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「システムの作動特性―全体性、試行錯誤、アンサンブル、創造性」(参)

2012-09-10 | 参照
(G・ベイトソン「〈自己〉のサイバネティックス――アルコール依存症の理論」佐藤良明訳)

要するに私は、アルコール耽溺者の「覚醒」状態が、デカルト的二元論の極端に破滅的な一変異体であるという主張を行おうというわけだ。〈精神〉対〈物質〉というあの分裂は、このケースでは、〝自己〟すなわち「意識された意志」対「〈私であるところのすべて〉からそれを取り去った残り」という対立の構図をとる。

しかしいまわれわれの議論に、直接的に絡んでくるのは、このような内的相互作用のシステムのある部分が、他の部分(その全体または一部)を、一方的にコントロールするような関係を結ぶことはありえないということを、われわれが知るに至ったということだ。

システムがどの状態に収まるか(自己修正的な動きをとるか、波打つような動きを示すか、それともランナウェイに走るか)という答えは、回路を巡る差異の全変換過程の総体と、先に述べたシステム全体の時間特性によってはじきだされてくるものである。

以上、精神的特性をもつシステムで、部分による全体の一方的コントロールということがありえない原理をみてきたわけだが、これは、システムの精神的特性は、特定の部分ではなく、システム全体に内在するというのと同じである。

「精神的特性を示す」と正しく言えるのは、この大きなシステム全体である。調和的にはたらく一つの大きなアンサンブル――試行錯誤の原理で動き、創造性をもつその全体――にこそ、精神は宿るのだ。

This total system, or ensemble , may legitimately be said to show mental characteristics. It operates by trial and error and has creative character.


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「帰還地」

2012-09-08 | comment

(http://ameblo.jp/sanni1132/entry-11349026017.html#cboxへのコメント)


「たかが電気のために」(小出裕章)

ヘンだと思うことを、ヘンだと言える。
ただその一点で、ふつうの感覚を大事にしてほしい、
というのが一人の親としての希望です。

けれども民主国とはいいながら、いまだあちこちに、
「全体制」も「封建制」も「独裁制」も「奴隷制」も点在している。
空気が支配する集団のなかで「ふつう」でありつづけることは、
苦しい局面に遭遇することにもなる。

これに抗うには、実効的な知恵とつながり、
いつでも帰還できる「ふるさと」が要るように思います。

子どもにふるさとを用意するのは大人の仕事ですね。
「さんにゴリラのらぶれたあ」に触発され、触媒されて、
オヤジとしての責任をあらためて感じます。

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「関係性感覚、拡張されたメタファー」(参)

2012-09-07 | 参照


(G・ベイトソン&M・C・ベイトソン『天使のおそれ―聖なるもののエピステモロジー』星川淳・吉福伸逸訳)

「オーストラリア先住民のトーテム的宇宙論には、自然界のあらゆる生物種や力と、人間の制度組織、動植物、風や雷、割礼や狩猟に使うブーメランといったものとを関連づけ、その複雑な全体のなかの人間の位置を定め―そして、その多様な関係性感覚を人生での決定に生かすことを可能にするようなシステムがあった。」

「われわれは憂慮すべき状況にいる。子どもたちに世界に関する事実の長いリストをおぼえさせることはできても、どうもそれらをひとつの統一的な理解にまとめる能力を養ってはやれないようだから。「結びあわせるパターン」がないのだ。
歴史上人類のほとんどにとって、個々の人生とそのなかで自分が生きる世界の複雑な均斉とを結び合わせるパターンは宗教であった。宗教すなわち、ふつうの人々に、それ以外の方法では不可能な統一的複合のレベルで考えることを可能ならしめた拡張されたメタファーである。神の統一性が、じつにしばしば瞑想の焦点とされてきたのも不思議ではない。」(『天使のおそれ』
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2012 手に結ぶ21

2012-09-01 | Weblog

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「いいえ私はどこへも行きません。いつでもあなたが考えるそこに居ります。すべてまことのひかりのなかに、いっしょにすんでいっしょにすゝむ人人は、いつでもいっしょにゐるのです。けれども、わたくしは、もう帰らなければなりません。お日様があまり遠くなりました。もずが飛び立ちます。では。ごきげんよう。」 (宮沢賢治『マリヴロンと少女』)

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「戦士の作法」


事件がはじまるとき
遠く告げるものがあった

――濁った風が吹くとき予感された純潔を消せ
――集められた廃疾の物語をまえに未来を語るな

少しでも距離を埋めようとすると
すみやかに遠ざかっていく

なにかが動いている
なのに唇は向かうことができない

呼ぶ声が響いている
けれどもわずかな接近さえ
禁じる声が混じっている

願うことがすでに接近を意味していて
つましい明示の気配が滲んだ途端に
変異の種子が芽吹いていく

接続のラインが希望へ向かうと
透明な裏切りへと転位していく

――無形なものには無形を
――有形なものには有形を

戦士たちの声は
いつもすでにあらゆる場所で
無音の旋律として響いていた

深くめぐらなければ
抜けることができない
不連続に連なる酷薄な地平がある

時空を妖しく輝かせ
コスモスの圏域を突き破る
純化された憤怒があり
歌われることない歌がある

歌うだけでは開示されない
風景のスペクトルがあり
分光の果てに
戦士が出会う未規定の地平がある

かくして
可能なものには可能なものを
不可能なものには不可能なものを
歌うことを拒むものには
聴かれることのない秘蹟の歌を

「記録されたそのとほりのけしきで」

不連続に遷移しつづける酷薄な気圏にとどまり
戦士たちが記録していく秘蹟の作法がある

そこに綴られたものが美しいと思えたのは、
最初に目撃したまなざしが、
瞬間に迸ったものを告げながら、
みずからの素性を伏せながら、
いまここの遠ざかりの臨界において、
おのれの痕跡を消し去り、
人に対して存在しないように存在したからだろうか。

「イツモシヅカニワラッテヰル」かどうかはわからないけれど、

「第四次延長」のどこかへ姿を隠すように、
すべての存在に対して、あたかもそれは、
「ジブンヲカンジョウニ入レズニ」、

まなざしを、ボクたちが、
みずからのものと感じることができるように、
おのれの気配や介入の跡を拭い、
名乗り出ることを永遠に拒んでいるようにみえた。

それはどんな客観も構成せず、
明示されたシグナルをもたない、
存在と非在のあわいに明滅する淡い光の、
刹那に放電する虚数空間の、
きらめきに殉じるように、
それ以上の言及を禁じ、
再帰するまなざしの回路を封じ、
世俗にとって異端の形式において、
戦士にだけ許された秘蹟の作法として、

いつも、すでに、あらゆるこころに、
語られることのない一つの、
透明な召喚を投げかけていた。

      *

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