ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「2019夜の果てから」 20191123

2019-11-23 | Weblog

              https://www.youtube.com/watch?v=K14tlJdtOjI&list=RDK14tlJdtOjI&index=1

 

for a young lion──

 

嫌いなピーマンもいつか好きになる

生きていればそんなことも起こる

起こらないかもしれない、でもさ

 

決めつけられるまえに決めつける

じぶんからそうするほうがマシだって

それは決めつけられることと同じになってる

 

遠くで呼ぶ声が聞こえたけれど

おまえの唇はそこへ向かわなかった

 

どこかへ出て行きたいと思っていたけれど

行く先をたずねきられても

向かうべき方角を告げることができなかった

 

泣き言を吐かないおまえには知るべきことがある

決意が可能性にフタをすることになることもある

強気であることがあきらめを意味することもある

 

潔さをキープする流儀は見事で立派だ、けれど

抑えすぎると毒に変わりからだは壊れやすくなる

壊れやすくなったからだの声は聞いておこう

 

張りつめたこころとからだはしばしば忘れている

隠すことも避けることもないじぶんの声がある

 

「So what?」

 

そう、ただ変わればいいというもんじゃない

変わること変わらないことに意味を与えるのはおまえ自身だ

だけど希望の本質は変わりうることのうちにある

 

否定すべき執着があるわけではない

強いられたものだけで生きているわけではない、でもさ

 

じぶんの弱さを裁断するこころが

差し出された現実を呑むとき

倒れるひとつの全体がある

 

みずからの限定にむせびながら

迷うまま断念を選びとるとき

死に瀕するもうひとつの全体がある

 

眠り足りないからだに引きずられて

こころにもない歌に唱和したとき

おまえは腐食するじぶんを目撃していた

 

そうして結語は、道連れに、

あなたがたとともに、であったのか、ばかな

 

こころが発語へと向かわないなら

発語が満ちるまでそれを引き受ける

 

拒むことがおまえを証するものなら、

おまえは喜んでその対価を支払って

そうして、ほんとうに拒むために時間をかせげ

 

どんなふうにでも転ぶことができる手管の犬たちが

いつか、潔さ以外のどんな武装ももたないおまえの

いちばん柔らかい部分をめがけて牙をむくだろう

 

 周到に設計されたアルゴリズムを片手に、

 手ごわい現実の司祭たちがおまえの骨を抜いて、

 一切の結語である忘却のプログラムへと誘うだろう

 

あつらえられた据え膳のアラカルトに

いったいどんな意味があるのか

おまえの夜と引き替えにできるほどの何かがあるのか

 

どんな孤独な夜も飼い慣らすチカラのないものたち

襲ってくる飼い犬たちを迎え撃つために

おまえはおまえの夜の牙を磨いておけ

        *

からだの声、それが希望、ただ一つ、自由の入り口にあたっている

この入り口をたどらずに、希望に向かうことはできない

 

うちなる声はいつも言葉としては現われない

ざわめき、もやもや、いらだち、ためらい、ふるえ、ゆらぎ

それはいつも記述の確定を拒む表情をしている

 

すべてノイズとして切り捨てることもできる

耳をふさいで〝自由を呪う道〟もこの世には開かれている

いやだね、そう断言できるおまえを知っている

 

 

 

 

 

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