ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「直観」20230831

2023-08-31 | Weblog

                                                                                    Luv (sic) pt4 (feat. Shing02) - YouTube

 

 

直観が告げる第一印象──ヒト・モノ・カンケイ・社会・世界の姿

それは対象の本質というより、それとかかわりなく
みずからの世界経験の仕方が集約した〝思考の型〟の顕現でもある

いい感じ・いやな感じ、心地よい・心地わるい、すき・きらい
よい・わるい、うそ・ほんとう、きれい・きたない

すべての言動、すべての思考、すべての感性的作動の底にあって
世界を切り取って固有の遠近法にしたがって意味配列するもの
「私」の全経験を制御する「私」がみずからに刻んでいる価値的分節コード

(固有のコード進行としての日々の生活)

そして、この直観はかならず、試され、修正を求められる場面に遭遇する
直観が告げる第一印象のまま最初から最後まで走り切ることはできない

        *

直観は展開の始発点であっても、最終解を意味しない
世界経験のはじまりにおけるラフスケッチにすぎない

この本質が見失われ、直観に頼りきり、直観を補強するように生きるとき
つまり、スケッチの修正、書き直し、変換へ向かう契機を手放すとき
ヒト・モノ・カンケイ・社会・世界は固定された姿のまま動かなくなる
より適切にいえば、みずからの展開本質の扼殺、自死行為を意味する

直観、実感、第一印象──
この初発の作動をどうもてなすか、そこに本質的で不可避のテーマがある

 

 

 

 

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「テキストを読みあう」20230830(20230526)

2023-08-30 | Weblog

 

 


   現実言語の本質洞察が明らかにするのは、
   発語(テクスト)とその了解の間の関係には
   そもそも「正しい受け取り」(一致)ということ自体がありえないこと、
   つまり、そこには正しい了解の「不可能性」(断絶)があるのではなく、
   むしろただ、「信憑関係」だけが存在するということである。

                                     ──竹田青嗣『言語的思考へ』


もし小学生に戻るとしたら

正しい答え(解・真)をほのめかしながら
アクセスのヒントをちりばめ
面白おかしく、あれこれ寄り道しながら
みんなのフォーカスを一点(解・真)に集めていく

探偵小説みたいで、ゲームとしては面白いかもしれない
けれど、一つの解に閉じることで読みの多様なルートは消える
いくら面白くても生きることには役立たない読み方だと思う

そんなやりかたとは別の授業を受けたい

なぜそう思うかははっきりしている
解が一つならそこにたどりつく思考のルートは一つしかない
解を研き鍛え上げる契機がそこには存在しない

ひとりの教師が抱く理想、理念、ロマンと切り離された
ひとりひとりの意見、感想を自由に表明できるフリースペース

それを一番の価値として

考えもしなかった思考、感じたことのない感じ方に開かれた構え
ひとことでいえば相互の異質さを語り合い認め合う〝よい関係〟
それを身をもって経験し学びあえる教室、であればいい

      *

正解(解釈)は一つではない
ほんとうに学ぶとは、第一に、それを知ることにあると思うな

ひとりひとり、感じるもの、よいとわるい、ほんとうとうそ
身につけた感受性のかたち、価値のかたちがあって
固有のしかたで世界を経験しているひとりひとりがいる

テキストを読むとはこの多様性に出会うことを意味する

ひとりひとりの感じるもの、考えるもの、価値のかたち
つまり自分の読み方をみんなに披歴して感想を出し合う
そこにテキストを読み合うことの大切な意味がある

けっして一つではない正解の多様性、多数性を生きている
テキストを読み合うことでそのことへの気づきを手に入れる

そのことをつぶさに知る、つぶさに目撃する場はかぎられている

かっこいい、ばかだな、かなしい、うれしい、かわいそう
たのしい、やめろ、すてき、きれい、きたない

じぶんとはちがうように世界を味わっている
ちがうリアルを生きているいろんな個性が目の前にいる

出会って知るためのレッスンとしてテキストを読みあう
読んで感じたものをコトバにして交換しあう
正解もまちがいもない、感じたまま、思うままを披露しあう

(否定はしないでまず受けとめる、それがこの場での共通のルールだ)

読んで湧き上がるものを臆することなく
それが許された数少ないレッスンの場、そんな学校であればいい

生まれてから身につけた感受性とは別の感じ方をつぶさに目撃する
そうしてはじめてじぶんが感じる世界を広げる手がかりをつかむ

大事な作法──敬意をもって相手の感受性を受けとめる
このことを同時に身につけるレッスンでもある

そうして得られるたいせつな報酬(ギフト)がある

感受性の翼を広げていくための新しい展開の地平の発見
みずからの存在可能、関係可能、「ありうる」への気づき

考えること感じることを表現しあい、他者と連結しながら
考えること感じることを拡張していく契機を手にする

つまり、自分のなかに多様性に満ちた世界を入れてゆく──

受け入れる容器をみずからにあつらえ、大きくしていく
ほんとうに学ぶということのなにより大事な目的がそこにある

数えきれない世界経験のしかたがあることについて
一つのテキストを読み合いコトバを交換することで認識していく

どれが一番の読み方かを決めるのではない
教訓を引き出すのは、二番目三番目のことにすぎない
その前に、なにより学ぶべき大切なことがある

いい直すとこうなると思う

一つの解(真理・正義)を求めてテキストを読み合うことではない
一つの解に向かおうとする求心性のちからをほどいて
じぶんとはちがう世界の読み方をして生きている異者に出会う

そして、世界に開かれていくみずからの遠心性のちからに気づく
このちからを我がものして生きていくためのレッスン

テキストをともに読み合うことが可能な場、関係がありうること
テキストを離れた場所でも展開可能になる思考の作法がある

そのことを深く心に刻んでゆくためのレッスンの場であればいい

 

 

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「夜長姫」20230830

2023-08-30 | Weblog

 

 

姫の最後の言葉はこんな意味になると思う──

きらうならとことんきらいきってね
一点の思い残しもないまっすぐな憎悪、怒り
あおぞらのように澄みわたった原色のにくしみ

はんぱな曇天の空が生気を奪う
身をほろぼす愚かな道に入ることになる

私を殺すなら殺しかたの作法があるのよ

生を濫費するためらいは斬って捨てる
いちずな狂気を糧として仕事の極点へ向かいなさい

 

 

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「トマス・ホッブズ」20230704

2023-08-29 | Weblog

 

 

居心地いい気の置けない愉快な仲間たち
わきあいあい、寅次郎も桜もいる
酸いも甘いも難しい話もできる
おバカも許される
知も情も意も揃っている
過不足はない、ほんとかいな

覚えておこう
一歩居酒屋の外へ出て目を凝らしたらわかる

異質な多くのパラレルワールドがある
異質なわきあいあい、異質な寅次郎も桜も複数いる
居心地よさも善も正義も単数ではありえない

異質さと異質さのインターフェイス
矛盾、齟齬、軋轢、対立、抗争の地雷源
居心地の悪さが極まれば戦争へ至る関係の位相

異質さと異質さがそのまま放置されれば火花が散る
人間の思考の真価が本当に試される場所といえる

(多くのこどもは学校を経由してそんな場所へ出て行く)

これを課題として取り出し克服する道を模索するなら
居酒屋とは別の拡張された思考が要請される

]

 

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「ゆるキャラ譚」20230829

2023-08-29 | Weblog

 

 

まじめなつもりの話の途中でうとうときもちよく居眠りする

かわいいと思うか、バカかと思うか
信頼の証拠と思うか、関係意識のかたちが決める

ご本人にとってひとつだけ明らかなことがある(おそらく)

いまここで話をつづけることよりなにより眠気を優先する
眠っていい、優先して許される相手が目の前にいる、と思える

(おめえの家族じゃねえんだけれど)

話の内容はどこかへ吹き飛んでいる
許された居眠りの快、勝手にしてもいいよね、ごめん、とか

ずいぶん嘗められたものだ、と思いながら笑うしかない
けれどそのぶんのツケは支払わなくちゃならないんだぜ

一人前の人間としてあつかえばそうなる
キャラとして遊び倒せばそうではなくはなる

でもね、誤解しないようにね、次男坊
俺ははじめから葛飾でも立石でも寅次郎の身内でもないんだぜ

まじで言えば、センベロをささえるウラ仕事が気になるタイプさ

居眠りどころじゃない向かいあうべき相手は目の前にもごまんといる
キャラの外で真剣に考えるつもりなら、そんなことがあると思う、まちがいなく

 

 

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「Another Galaxy」20230828

2023-08-28 | Weblog

 

 

 

なにもない真空の闇を走る光は知らない
虚空を突き進むだけなら光の本質は永遠に顕現しない

対象にぶつかってはじめて告げられる

本質をおなじくするかぞえきれない光源との遭遇
照らし照らし返される、この反照関係において光はおのれを知り
生きる理由をつかみ、方角を定め、チカラを行使する意志を立ち上げていく

まったき偶有にすぎない光源との遭遇は必然に変換され
物語として綴られ、累積する反照関係のメモリに格納される

こうした作動の一切には、ぞのつど意味を分泌し
物語の展開を色づける光固有の情動がつねに同伴している

 

 

 

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「インターミッション」 20230827

2023-08-27 | Weblog

 

 

日常の楽譜に透明な休止符を書き込む

Intermission──

ことばの包囲をほどき、リンクを全解除する
世界との直列を外してスキマを開く

グリップされた心を脱力する
脱力しきってはじめて顕現する

直列モードの外に広がる第三領域
そうして開かれるフリースペースがある

(からだをゴロンとそこに置くように)

あれはあれ・これはこれ・それはそれ
かくあるべし・かくなすべし・かくあってはならぬ

確定記述群、命題群に埋め尽くされた世界
教唆としての世界が知らない無限の展開域を開く

 

 

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「標準語、方言、スタンダード」20230826

2023-08-26 | Weblog

 

薩軍の会津討伐には東北弁の通訳が同伴していた
西郷のメッセージが会津へ伝わったのもそのおかけだ

共同体が育てたことばには歴史の厚みが潜んでいる
通じ合う者同士の関係の履歴が深く刻まれ、そして刻まれ続けていく

ふるさと、このうえないもの、そうにちがいない、

標準語、スタンダートの要請
それは共同体と共同体が出会う場面から生まれる

それぞれの方言をともに愛であうには共通のことばが要る
自己完結的に閉じた方言にその契機を探すのはむずかしい

寅次郎が葛飾の外部で寅次郎として生きるために
寅次郎は葛飾の外部のことばに通じる必要があるだろう

批判すべきはスタンダードの全域化
方言の上位に置かれ方言を押しつぶす標準語の独裁

しかしその由来と必然を知ったうえでの批判でなければ意味がない
スタンダードの用法に修正を求めるならそこが起点になる

いまだ見出されざる共通のことば、標準語、スタンダード
そして、そうしたことばに意味と深みを与えるいとなみはありうる

 

 

 

 

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「据え膳」20230826

2023-08-26 | Weblog

 

 

 

おまかせの据え膳を喰らう趣味はない
他人の趣味を呪う趣味もない

ただ知っておいたほうがいいことがある
罪とは言わない

博物館展示、観光ツアー、遠足のおやつ、名物、酒のつまみ
温泉旅館、道の駅、並んだ土産もの屋のセット販売

解毒されて慰みものにされたら嬉しくはないはずだ
詩人はかなしく微笑んでいる、かもしれない

場に合わせて毒を抜かれ口当たりよく変形した別物であること
似ても似つかないものに加工した但し書きはそこに表示されない

お膳の中身はきちんと見積っておこう
満ち足りたその場かぎりの歓待膳
原型をとどめない味とお点前

詩人はそうしたものの外でことばをつづる
本当に賞味するにはこちらに引き寄せるのではなく
遠いその場所に一人で出向いて行かなければならない

別の料理だと考えたうえで、意味なしとはいわない
料理を惜しみなくふるまう善意は否定しない

そのうえで正直に告げておきたい

わかりきったことをわかりあう善人ごっこ
わかりきった言葉を交わし酒飲んでバイバイ、ありがと、またね
はじめからそんなもので腹は少しもふくれない

 

 

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「インターミッション」20230825

2023-08-25 | Weblog

 

 

つかれたら休め

微熱。迷惑かけてすんません。

つかれるまえに休め、
こっちのほうがいいかな。
ノープロブレムす

 

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「自由、人権」20230824

2023-08-24 | Weblog

                        Nujabes - Luv(sic.) pt3 (feat. Shing02) [Official Audio] - YouTube

 

 

均衡状態ではなく不均衡状態の絶えざる修正としての歩行

 A man walking is never in balance 
 but always correcting for imbalance.(G・Bateson)

歩くことと生きること──ふたつは直喩で結ぶことができる

ゆらぎ、試行し、連続的修正において自らを展開して生きるもの、実存
近代発の理念「自由、人権」の基底には、この本質洞察が埋め込まれている。

この展開本質を脅かすもの、生の姿を確定して利用しようとするもの
そうしたもの一切への対抗、それが理念化を動機づけたものにほかならない

 

 

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「相転移」20230823 (20230608)

2023-08-23 | Weblog

 

 

 

夕日に照らされて川辺の道を歩きながら
なにも云わないでいることが小さな華やぎをつくり

茜色に染まった空がきらめき
シルクのつぶやきが風景を美しく織り上げる

「きれい」

つたえたいことばがあって
つたえられる相手がいて
つたわる地平に生きている

ふたりがふたりともに
感じているものを感じ合っている

そんな確信がひとりの心を満たしている
どこにも表示されない瞬きの時間があって

そしてそれが幻であったことを知る転移の時がある

 

 

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「2020、秋」20201014

2023-08-22 | 参照

 

 

 

──梶井基次郎「過古」

以前住んだ町を歩いて見る日がとうとうやって来た。
彼は道々、町の名前が変わってはいないかと心配しながら、ひとに道を尋ねた。
町はあった。近づくにつれて心が重くなった。
一軒二軒、昔と変わらない家が、新しい家に挾まれて残っていた。
はっと胸をつかれる瞬間があった。しかしその家は違っていた。
確かに町はその町に違いなかった。幼な友達の家が一軒あった。
代が変わって友達の名前になっていた。
台所から首を出している母らしいひとの眼を彼は避けた。
その家が見つかれば道はおぼえていた。彼はその方へ歩き出した。
彼は往来に立ちすくんだ。十三年前の自分が往来を走っている!
――その子供は何も知らないで、町角を曲って見えなくなってしまった。
彼はなみだぐんだ。何という旅情だ!それはもう嗚咽に近かった。


──太宰治「新ハムレット」

底の知れない馬鹿とは、僕の事だ。どだい僕には、どんな人が偉いんだか、
どんな人が悪いんだかその区別さえ、はっきりしない。
淋しい顔をしている人が、なんだか偉そうに見えて仕様が無い。
ああ、可哀想だ。人間が可哀想だ。僕も、ホレーショーも可哀想。
ポローニヤスも、オフィリヤも、叔父さんもお母さんも、みんな、みんな可哀想だ。
僕には、昔から、軽蔑感も憎悪も、怒りも嫉妬も何も無かった。
人の真似をして、憎むの軽蔑するのと騒ぎ立てていただけなんだ。
実感としては、何もわからない。
人を憎むとは、どういう気持のものか、人を軽蔑する、嫉妬するとは、
どんな感じか、何もわからない。
ただ一つ、僕が実感として、此の胸が浪打ほどによくわかる情緒は、
おう可哀想という思いだけだ。
僕は、この感情一つだけで、二十三年間を生きて来たんだ。
他には何もわからない。けれども、可哀想だと思っていながら、
僕には何も出来ないんだ。ただ、そう思ってそれを言葉で上手に言いあらわす事さえ出来ず、
まして行動に於ては、その胸の内の思いと逆な現象ばかりがあらわれる。
なんの事は無い、僕は、なまけ者の大馬鹿なんだ。何の役にも立ちやしない。


──竹田青嗣「死に照らされること」

彼女はゼミに顔を出すようになってからも、
一年近くはひどく無口でほとんど意見を言うこともなく、
多くは黙ってみんなの言うことを聞いているような学生だった。
しかしあるとき……、突然、
「こんどわたしの失恋の話、みんなに聞いてもらおうっと」と〝宣言〟した。
そしてそのつぎの飲み会の席で、彼女はその予言を実行した。
……失恋の話そのものはどこにもあるような話である。
だが、みな彼女の話に強く動かされた。
そしてその理由は、彼女の物語がニュアンスに富んでいたというより、
彼女の語り方のうちに、おそらく、
「わたしはこの仲間たちに、自分のことをほんとうに全部しゃべっていいんだ、
この場所では自分は受け容れられているんだ」という響きが現われ、
それがみんなにはっきり届いていたからだと思う。……
もしも他人になんらかの愛情を感じないのなら、通り過ぎて行くよりほかない。
しかしもし愛情があるのなら、心のありのままをよく伝えあうことが、
人間関係につきまとういろんな誤解や屈折を乗り超える最上の道である。
しかし、自分の心のあるがままをよくつかみそれを率直に伝えることが
誰にとっても難しいのである。
笹原さんはごく自然にそういう生き方を身につけていたが、
そのことは、彼女が自閉症で苦しんだことと関係があったかも知れない。
わたしは金鶴泳の虚構としての小説から、
極めて稀な心のあるがままを感じ取ったのだが、
彼女もまたそういう原質をもっていた。
彼らの死を思いだすたびに、わたしは知らず知らず、
短い付き合いの中で彼らに気づかされたことを反芻しているわけだが、
親しく付き合った人間の死は、何かそんな中で自分の生きようを
照らすものだということにはじめて思いあたった気がしている。
彼らは死んでこの世から消えてしまったが、
その生のかたちはわたしの中でますますリアルである。

 

 

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「波形、写像、配慮」20230822

2023-08-22 | Weblog

                          Nujabes - Luv(sic) Part 2 feat.Shing02 [Official Audio] - YouTube

 

血と肉、ひとつの意志が構成するもの
生の波形を捉えつくすことはできない

決して目撃することができないもの
全貌を視覚に収めて語り尽くすことができないもの

そのうちがわに生きている

外から訪れる光、この光だけが教えてくれる
照射されるまなざしのシグナル

同じ光源として出会い、照らし、照らしあう
光と光が交わる地点に写像される波形、意志のかたち

すべてではない、ひとつの手がかりでしかない
しかしそれによって生きていることはわかる

光と光が出会い、混じりあう地点、そこに
「私」と呼ばれるからだが根を下ろしている

配慮する光、削る光、素通りする光
出会い、交わり、別れ、そのたびに意志が立ち上がる

つねに率直であることはむずかしい
しかしためらいなく告げられることはある

つねに赤裸々に生きることはできない
しかし赤裸々の心をもてなすことはできる

配慮する光に出会ってほどけていくものがある
やさしい光源に触れて沸き立つものがある

配慮しもてなす光を集めた地平に身を置くとき
光源のうちがわに新しい配慮が芽吹き、動いていく

光と光、影と影、波形と波形が交わるdialectic
この地平を生き抜いている俺がいて、おまえがいて、だれかがいる

 

 

 

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「友だち」20230822

2023-08-22 | Weblog

 

もうすこしリアルにさ、語ったら
ことばをちゃんと選んだほうがいいって?
うん、そうしたほういいかな
俺、リアルって嫌いなのね
なぜ?
見え見え、見え透いている、
それって、こどもの意見かもよ
そうかも、そのとおり、でもね
なんだよ
偉そうにいうつもりはこれっぽちもないけど
どうぞ
それなりの理由があって、いつかちゃんとさ
語りたい?
べつに神秘めかすつもりはないよ
うん
それがかなうなら、いつか、そんなことがあるのです
しょうがねえ、よくわからんけど、好きにしな
うん、そうしてくれるとすごくうれしい、とりあえずハグしようか

 

 

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