ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「JAZZと近代」(twitter)

2014-05-05 | twitter


【JAZZ】

「力の原理」(物理的因果律)に従えば、
ビルドアップをめざすか強者の傘下に吸収される以外ない。 

「力の原理」が世界を覆うとき、どんな惨劇が帰結するか――
その必然の歴史は人類の記憶にたっぷりと刻まれた。
そして「力の原理」に嫌気がさして「近代」が開始された。

ところが、希望の原理として出発した「近代」は、
どの時代よりも悲惨で冷酷で酸鼻な状況を生み出した。

暗転した希望はアンチ近代のドライブを生むと同時に、
すべてを冷笑する定型的スケプチシズムの泥沼を用意した。

しかし「近代」の初発のスピリットはサバイバルしている。
コードの縛りと超越項を用いない可能性のアート――
新たな原理を探索する営みの一として、ジャズがある。

形式を拒みながら形式を呑みこむフリーのトポスに、
新たな変数が加わって新たなアンサンブルが自生するとき、
世界が驚くセッションが創発していく可能性が生まれる。


【文明の審級】

「愚かな文明」は、実線で太く描かれた漫画の吹出しに似た、
特殊な公理系の宇宙を至上化してノイズを排除する。
 
「高貴な文明」は、メンバー一人一人の内部おいて、ノイズをもてなし、
公理系の外とつながる〝第四次〟のアンサンブルの宇宙を探索していく。


【世界分割】

いまだに全世界全宇宙の空間には、
ストライクゾーンとボールゾーンしか存在しないらしい。
あらゆるゲームは野球コードに収れんする。てな感じ。

いまだに勝手にボール判定のコールしているよ。
こちらはサッカーをして楽しくやっているだけなのに。
「おまえは汎野球世界創世の神か」。てな感じ。

 

コメント

本日のお料理

2014-05-03 | Weblog


事前のレシピがなくても、料理を考え、作ることはできる。
どんな食材を選び、どんな手順で仕上げていけばいいか。そのことは自然に進行する。
最初に食べたい漠然とした味をイメージする。
すると、食材とその組み合わせのクラスが自然に湧き上がってくる。
スーパーを歩けばおのずと接続のラインが走り、例えばトマトとブタ肉とアスパラが結ばれる。
イメージは既知のイメージに触発されながらも、
即興的な輪郭を調整しつつ、少しずつ具体性を帯びてくる。
そして、そう、そのつど考え、迷いながら、工夫しながら進めていけばよい。
人生の課題をメニューにして理性的に記述する必要はない。ほんとうは別の何かが主導している。
このことは経験的な知恵の営みとして、さほど難しいテクネーの威圧に身構えることではなかった。
ハイホー。批評の良し悪しは愛の証として受け止める。シェフの心得。

 

 

コメント