深い奈落の谷が此岸と彼岸を絶望的に分断している
(ある人間は涙の谷と呼んだ)
気づくと正義、真理、善人の岸辺に身を置いている
対岸には悪徳の巣窟、悪党たちが集合している
対岸からはのぼせ上ったクソの軍団に見えるにちがいない
この相互性が巨大で不毛で残虐なクソゲームの起源を構成する
(鳥の眼から両岸はカレイとヒラメの鏡像関係に見えるだろう)
意識するよりはやく知の側、正解の側に立っている
のぼせ上ったバカ面が恥ずかしい、まずい
いつのまにかルーティーン化している
分別回収される不義、不正、不善、無知、蒙昧
すべてゴミの集合として廃棄処理されていく
どこからどこへ?
仮象の真の世界から仮象のゴミ溜めへ
(リサイクルして資源化するルートは存在しない)
すべては心の内側の出来事として現象している
たったそれだけのことが地獄への道をあつらえる
どんづまりに何が起こるかは決まっている
断罪のストームが容赦なくこの世を襲うだろう
だれがそうしているのか、問うまでもない
おのれの都合だけのクソ野郎ども
世界を勝手に切断処理して生きる俺たち以外にはいない