ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「セルフレポート──情動生起」 20191102  20170307

2019-11-02 | Weblog

             https://www.youtube.com/watch?v=yNflygaitT0

 

 

知覚と情動は走り、〝世界〟はさまざまに色めき立ち、心は沸き立ち、知(言葉)はおくれて動き出す。

〝世界〟とは「私」が切り結ぶさまざまな関係とその展開可能性の総体を指している。

「私」が関係をむすぶ自己、他者、社会、自然、社会という項をまとめたメタ項としての〝世界〟。ただ〝私にとって〟、世界は「価値アリ/価値ナシ」「意味あり/意味ナシ」のランドスケープの構成として現出する。

知覚と情動の生成は、世界の意味と価値の様相、感触、変化についてのセルフレポートとして生成し、そのつどのメッセージを告知するように意識の水面において現象する。

知(言葉)はメッセージを受信し、一歩おくれながら再帰的な記述を行う。記述は自己と他者と世界の関係、変化しつづける関係に結節を与え、一定の確定項の形成をめがけるように推移する。

いいかえると記述はつねに一定の、いまだ非在の「納得」あるいは「了解」を生むように動いていく。この間、つねに感覚と情動は走りつづけて、セルフレポートが聴かれつづけている。 

セルフレポートは「私」にとって〝真〟を構成する。しかし、そのまま「他者」にとっての〝真〟を構成するわけではない。記述は固有の真から、共同的な真、普遍的な真へ向かう可能性を潜在させながら展開する。

──あらゆる世界記述がめがける「納得」「了解」。

記述における試行性。記述という試行には、つねに、記述の内容と方向を審議・評価する内的な参照系、みえざる価値と意味の〝水準器〟が同伴している。透明な「意味と価値」の納得点、その引き伸ばされた極相としてのイデアという表象。その極相へのめがけ、としてのあらゆる世界記述(関係項創出)という試行。

 

 

 

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