https://www.youtube.com/watch?v=SurF6vgf1jM
「関係子」──「個」と「個」を結び合わせるパターン。すなわち客観・真理・正義という集合的価値を示す関係項、そして言葉がかかわるすべて。「関係世界」（関係のゲーム）を成立させる本質的用在であり、あらゆる関係の結節をつくる関係子（関係項）。
「解放」と「制圧」──関係子のふたつの用法。関係子は「個」の解放としても、「個」の制圧としても機能する。「個」と「個」を結び合わせること、という関係世界（関係のゲーム）に内在する絶対的要請。すなわち関係子の形成は、その機能的展開において、アプリオリにその用法が決定されているわけではない。
「解放」と「制圧」のふたつの用法をわけるもの──そこに〝自然の文法〟（現実論理・力の論理）の浸透を許すか否か。許すならどこまでどのように許すのか。逆に、許さないのならどのようにそれを手当てし処理するのか。そのことについての自覚的思考の有無が決定的な分岐をつくる。
しかし本質的には最初にさらに決定的な問いに答えなければならない──
「われわれはどんな関係世界（関係のゲーム）を実現し、そこに生きたいと願うのか」
