ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「Character──適応課題相関性」 20191114

2019-11-14 | Weblog

              https://www.youtube.com/watch?v=UT3dIJOvF8w

 

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ひとりひとり、遭遇し、目撃し、立ちあい、まみれながら、その切実性と痛切性において適応を迫られる「世界の訪れ」。その現われのひとりひとりのちがい、多様性、多数性。ひとりにとって、一回的であり、代替不可能な「私性」と状況性のなかで、生き抜くための課題と展開のしかた、固有の存在企投、関係企投がある。

「世界の訪れ」という不可避な、みずからの生存を条件づける絶対的外部の顕現、その固有の姿。ただひとりの「私」においてだけ体験される以外ない状況的な衝迫性と触発性、そして企投めぐる意志と思考と展開。その固有の歴史的集積体としてのそれぞれの「私」の「いま、ここ」。

「よい─わるい」「つよさ-よわさ」「できる─できない」──として外在的に語られる個性、性格、人格、能力。特定の人物の言・動、さまざまな対人的表現性。対人関係における関係態度、関係意識の諸相をサンプリングして貼付される存在価値的な、関係価値的なラベリング──「Character」。

この場面において、人物が生まれ生きてきた歴史性は捨象されている。生誕からの生の連続性、発生的展開の歴史とその途上としての「いま、ここ」、そしてその展開可能性。生誕からそのつど出会われてきた課題と対処の仕方、そのさまざまな拘束条件、すなわち「Character」の形成プロセス。

相互に向けられるまなざしは、それぞれの歴史性と展開可能性に向けられることはマレである。あっても憶測の域を超えることはない。その相互性において発生性と歴史性、展開可能性はフォーカスの外に置かれ、ただ切り取られた時点的な「いま、ここ」の姿において関係世界(生活世界)が構成される。

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歴史性に向けられるまなざしが召喚される条件──時点的まなざしでは包括できない不具合、適応課題との遭遇。その個的、その集合的な条件がそれぞれに存在する。

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