https://www.youtube.com/watch?v=rla3GEG4Mg8
定常性がゆらぐとき、生命システムは活性化する。
正の触発と負の触発──定常性のゆらぎは二つの方向からの「予期」の訪れとして現象する。
生命的システムはなんらかの修正、刷新、状況から離脱の要請として「予期」を受信する。
正の触発──享受可能性、生のエロス、快、なんらかのアトラクターとの遭遇。
負の触発──エラー、矛盾、齟齬、対立、不全、不調、なんらかの苦境との遭遇。
生きられる状況(関係状態)はつねにモニターされている。モニターしつつ存在すること、なんらかの「定常性の破れ」を感知しつつ生きること。いいかえると、つねに関係状況をモニターしながら、その破れの規模、波形、強度について意識主体に告げる作動があること。そしてその告知は情動的作動として意識主体に告げられる。
情動の生成、その強度が高まるほど、生命的作動は活性化する。
生命的システムがみずからに告げる、正としてあるいは負としてあらわれる関係状況。
生の主題(欲望)の展開を拡張へみちびく状況の出現、あるいは展開を阻害する状況の出現。その要因は内的にも外的にも存在する。なんらかの異変の告知、それを告げる情動生起。活性化、白熱し、高まる内圧、覚醒度の亢進は、情動的告知の強度と照応している。