大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

ラ・シーム(フレンチ/本町)

2013年08月08日 12時32分44秒 | フレンチ
 行ってみたいとは思いつつ、夜がおまかせコース(7,500円)のみと言う設定なので、簡単にいく訳には行かないところがあります。彼女とかがいれば、特別な日に取っておくことも出来る訳なんですが…。今回は、ランチタイムのお誘いをいただいたので、行ってきました。ランチタイムも4,620円のコースのみです。

 まずはアミューズなんですが、左端は、蕎麦で台を造り、鮎の内臓と茄子を和えたものを乗せ、更に茗荷を添えたものです。鮎と茄子だけで夏を感じてしまう一品ではありますが、茗荷と茄子、茗荷と鮎内臓の組合せがいいですね。
 
 二つ目の緑色のものがラビオリです。中はバナナの香りが鮮烈です。
 
 三つ目も緑色ですが、これはピスタチオです。海老が顔を覗かせていますが、中はフロマージュ・ブランが使われているようです。
 
 右端は、台を人参で造り、人参のピューレをのせたものです。彩りも鮮やかなんですが、味の方も鮮烈です。特に鮎とバナナが夏を想像させてくれます。そして、フロマージュ・ブランと人参ピューレの軽やかさが、まさしくコースのスタートを飾ってくれます。



左から
 鮎内臓、茄子の和え物、茗荷のせ。台は蕎麦。
 ラビオリ
 ピスタチオ
 人参ピューレ。台も人参


 
 前菜の一皿目は、フォアグラとイチジクです。茶色の粉末状のものは玉ねぎだそうです。フォアグラはそのままではなくて、裏ごしとかしてなめらかにしたものを、玉ねぎの上に乗せて、その上から玉ねぎを粉末にしたものをかけているものと思われます。なので、口当たりがものすごくスムーズで、口の中でとろけてなくなってしまうような感覚が味わえます。黒色のものは、黒ビールから作ったそうです。フォアグラのねっとり感と、イチジクのねっとり感と甘味、そこに黒ビールの微妙な苦みが絡んできます。



フォアグラとイチジク。
茶色く見えるのは玉ねぎの粉末。黒いのは黒ビールのソース。



 パンです。



パン



 前菜の二皿目です。一番底にはフロマージュ・ブランと豆のペーストが置かれていて、鰯と生ハム、豆があしらわれています。泡のソースなんですが、コリアンダーです。メンソール的には、コリアンダーは大好きなので歓迎なんですけど、鰯はともかく生ハムとコリアンダーが良く合います。そして、アミューズで出てきたフロマージュ・ブランがここでも顔を出しています。コースの中で食材がかぶるというのは、メンソール的にはあまり好きではないんですが、控えめな感じでコース全体を貫いている感じがあります。バナナも同じで、何となく夏とか、南フランス、東南アジアを連想させる訳ですね。



フロマージュ・ブランと生ハム&鰯。コリアンダーの泡ソース



 魚料理です。鱒の仲間と言うことでしたが、魚の名前までは聞き取れませんでした。上に乗せられている茶色のものはパン・ド・カンパーニュだそうです。薄切りにして、カリカリに焦げるまで焼き上げたんでしょう。ハムのように見えるのは実は茄子を薄切りにしてロール状にしたもので、内側にも細かく刻んだ茄子が巻き込まれています。ソースは二種類が用意されていますが、どちらも胡瓜のソースです。

 ここでも、前菜で登場した茄子が顔を出す訳です。魚の方も鱒の仲間ですから、前菜で茄子と一緒になっていた鮎と同じく川魚な訳です。それぞれの料理がすべて繋がっているように感じられる訳です。



川魚と茄子、胡瓜のソース



 肉料理は乳飲み豚です。肉だけで十分美味しくて、ソースなんかなくてもいいと思ってしまうほどです。左手に見える黄色いものはマッシュド・ポテトなんですが、黄色く見えるのはターメリックが使われているからです。ここでも、先の前菜で使われていたコリアンダーを思い出す訳ですね。ちなみにメンソールは、撮影した写真は明るさとか、光源による色相のズレを補正してからアップするんですが、室内光ではこのポテトが白色に見えた訳です。なので、ターメリックが使われているとは思わなかったんですが、あとで画像を見ると明白ですね。上の茶色いものも豚肉です。



乳飲み豚



 デセールの一皿目ですが、上に見えるのがパッションフルーツ、下の方にはフロマージュ・ブランが隠れています。南国を連想させるアミューズで使われたバナナと、同じく南国フルーツのパッションフルーツ。これらをフロマージュ・ブランがつないでいる訳です。素敵ですね。



フロマージュ・ブランとパッションフルーツのデセール


 
 デセールの二皿目は、マンゴーです。ここでもやはり南国フルーツが出てきます。赤いものはハイビスカスです。



マンゴーのデセール。赤いものはハイビスカス。


 
 プティ・フィールですが三種類です。キャラメルのマカロン。木イチゴのフィナンシェ、そしてバナナのマシュマロ。ここでもバナナです。そして、アミューズのバナナとプティ・フィールのバナナでしっかりとコースが完結する訳です。イメージされたのは、夏、南国、エスニックですかね。



木いちごのフィナンシェ、キャラメルのマカロン、バナナのマシュマロ



 
 夏だからこうした軽やかで南国を感じさせるコース構成にしたのか、季節を問わずこのような構成になるのかは、今回初めて訪れたので分からないんですが、感激です。また近いうちに訪問するつもりです。
 

(店  名) ラ・シーム(La Cime)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市中央区瓦町3-2-15 本町河野ビル一階
(電  話) 06-6222-2010
(営業時間) 12:00-13:30、18:30-22:00
(定 休 日) 日曜日
(座  席) 36席
(カ ー ド) 可(VISA、MASTER)
(ウ ェ ブ) http://la-cime.com/menu/index.html
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Berlin71(ヨーロッパ料理&アジア料理/森ノ宮)

2013年08月08日 11時09分41秒 | その他ヨーロッパ諸国
 住所としては東成区になるんですが、最寄り駅としてはJR環状線の森ノ宮駅、新しく出来た南口を出て徒歩1~2分くらいのところに出来た、ドイツ人シェフが腕をふるうヨーロッパ料理とアジア料理の店です。ドイツ人シェフがヨーロッパ料理というのは分かりますが、アジア料理って何だろうな…、という感じではあります。正直なところ、ドイツ人シェフがドイツの家庭料理を供してくれることを期待したんですけどね。しかも店名からすると、東ドイツの料理が出されるのではないかということになる訳ですが…。
 
 さて、店構えです。




 まずは、ザウワー・クラウト(200円)をオーダー。余談ですが、メニューにはザワークラフトサラダと書かれていたりしました。サラダ感覚だからでしょうか。ザウワー・クラウトは、生ハムが入ってます。キャベツの酢漬けだと思っている人が多いようなんですが、キャベツを塩漬けしておくと、キャベツ由来の天然乳酸菌で発酵が始まり酸っぱくなってきます。キャベツには、ビタミンU、ビタミンKなども多く含まれていることもあって、ソーセージなどの肉料理と良く合います。ザウワー・クラウトにはキャラウェイを使うのが定番です。メンソールも好きなスパイスで、カレーを作るときにはキャラウェイかフェンネルを必ず使います。消化促進の効果があるとされているので、食欲不振にも効果的だったりするんですが、恋人を引き留める魔力があると信じられているようです。




 続いては、ソーセージ三種盛り(400円)をオーダーしました。本格ジャーマン・ソーセージ(400円)というのもあって、どちらをオーダーするか迷ったんですが、三種盛りにしました。




 次は、ミニハンバーグ(450円)。ドイツでは、常温で食べるらしいです。なので、常温です。




 定番のジャーマン・ポテト(400円)。個人的には、もう少しベーコンの量が多い方が嬉しいですが…。




 ラストは、なぜか豚肉を使った生春巻きです。香菜が呼んでいたので…。




 
 さて、冒頭に書いたとおりで、ドイツ人シェフの東ドイツ郷土料理が食べられると期待していったんですが、ドイツ料理は、ここに書いたものくらいしか用意されていませんでした。グランド・オープニングが2013年8月1日ですから、これから徐々に充実していくのかもしれませんが…。肉好きのメンソールとしては、シュバイネハクセ(豚脚)、アイスバイン(塩漬豚肉)、シュニッツェルなんかがメニューに並ぶことを期待します。余談ですが、塩漬けの豚脛肉を使った料理はアイスバイン(Eisbein)、氷結ワインはアイスヴァイン(Eiswein)です。
 
 フード類なんですが、パスタがカルボナーラ、シーフード、モツァレラトマトがいずれも700円。ヨーロッパ料理としてかもスモーク(500円)、生ハム&イベリコチョリソーの盛り合わせ(600円)などが用意されていますが、特筆すべきはアジア料理の充実で、春巻きが三種類を始めとしてナシゴレン(650円)、焼きそば(650円)などが用意されていました。
 
 アルコール系ですが、ビールは現在のところエーデルピルスとベックスの二種類のみ。ビールよりも、ジン、ウォッカ、ラムの方が取りそろえが多いです。こちらも、徐々にメニューが増えていってくれると嬉しいですが…。
 

(店  名) Berlin71(ベルリン71)
(ジャンル) ダイニング・バー
(所 在 地) 大阪市東成区中道1-2-25
(電  話) 06-7492-4870
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-23:30
(定 休 日) ?
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする