海賊対策に漁船に武装を 台湾

政府関係部局は海賊襲撃に備え自己防衛のために台湾漁船の武装ができるよう規則改正を検討している、と外務省が昨日発表した（2月15日China Post）

外務省欧州部局の Lee (李光章)局長は公海で海賊が横行する中で一定の武器を自衛のために装備することを漁業局や関連部局に示唆したと語った。現行法制では漁業者が武器を船に装備することは禁じられているが、Lee局長は例外規定を設けることを考えているという。各国は漁船への民間警備要員の配備を船首に対し認めている。英国を含む欧州漁船ではそれが有効であるとして認められているという。
Lee局長は昨日の記者会見で 台湾漁業協会の英国海事交易活動UKMTOへの参入が昨年先に行われていると発表。 UKMTOは商船が襲撃された場合やその状態になりそうな時の連絡先を提供するための海賊防止活動である。この疎悲喜に加入することで国内漁業者も最新お海賊情報を入手可能となる。（以下省略）

イラン海軍艦がスエズを通航後シリアに入港した

イラン艦艇がシリアの港に入港したとイランの報道TVが日曜日発表した（2月19日SNT）

駆逐艦と補給艦の2隻がシリアとイランの2国間協定に基づく訓練をおこなうためののものであるという。この2隻はシリアの首都ダマスカスの北西のTartus港にスエズ運河を通航ののち入港したもの。 この通航はイラン軍による2度目のものであるとイラン海軍が発表した。

インド漁船を誤射乗組員2人が死亡 イタリア商船

ニューデリー発：イタリアの貨物船が海賊と見誤り2人が死亡したとインド海軍が木曜日に発表した（2月26日AP）

誤射したのはEnrica Lexieでインド南部のケララ州沖合でインド漁船を射撃したもの。 インド沿岸警備隊と海軍はこのイタリア船をKochi市近くの港に連行船長及び乗組員に対する尋問を行っている。

漁船の船主はFreddyという名前で木曜日いわれのない銃撃があったと語った。このとき漁船は操業中であったが漁船員2名が即死したという。残る9人は無事であるという。インド洋からアラビア海にかけてソマリアに基地を持つ海賊が横行している。このためインドを含むいくつかの国は武装治安要員を乗船させることを容認している。船主らはこの動きは海賊防止に有効であるという。
写真：銃撃をしたイタリアのタンカー

7人がイカ釣り漁船を脱船、のちに船に戻った フォークランド

フォークランドの許可のある漁船からベトナム人7人がスタンレー港で脱船、日曜日の朝のことであったがのち発見され船に戻った（2月13日MP）

フォークランドのスタンレー港長の Malcolm Jamiesonはフォークランド警察と漁業局がイカ釣り船SING YUNG YU No.8 から乗組みが消えたと報告を受け捜索を開始、のちにはRAFの救難ヘリも加わった。後刻、これらの乗組みはスタンレーバイパス道路で市民に発見され警察署に引き渡された。漁船で違法な扱いがあったのではないことが通訳を通じての移民局のインタビューで明らかになった。彼らは一晩食事と寝場所をLookout Lodgeで与えられた。

陸に上がった彼らは何の意思も示さず、不満を申し立てることはなかったし、船上での違法な扱いもないと。陸に上がってきたのは旧正月の挨拶を親族と（電話で）するためであったという。それが終わると母国に送還されるよりも船に戻りたいと意思を示した。
フォークランド政府はこの捜索に参加した住民や企業に謝意を示した。この事案の詳細な報告は現在取りまとめられている。
写真：港で漁業許可を待つイカ釣り漁船

ムルマンスクのシシャモ

ムルマンスク中心のFive Corner地区ではシシャモ鮮魚の販売が始まる（2月10日MBNEWS）

この催事は“みんなの魚”計画の一環で別名“シシャモ祭り”という。数日前には漁船"Robinson Crusoe"がおよそ1000トンのシシャモ鮮魚を水揚げした。この魚がシシャモ祭りに供され、価格はキロ当たり16ルーブルである。漁業担当のムルマンスクの副知事のBogushevich Paulによれば、先週木曜日にはムルマンスクの各店舗で販売のシシャモ価格は15～17ルーブルであったという。

Costa Concordia のサルベージは米社が

1月末にイタリアのGiglio島沖で沈没したコスタ・コンコルデイアのサルベージは米国の会社が行う見込み（2月12日SNT）

本船お保険会社はニューオルリンズとヒューストンで5代目のファミリー企業Bisso Marine社を招請。この会社は世界で最大規模の沈船のサルベージを行ったことがある。 Costa Concordiaのサルベージは史上で最も複雑なサルベージになる見込みでそのコストは数億ドルになる見込みと。本船は総トン数11.5万トンでサルベージ機器もこれに対応できるものはない、このため本船を切断し部分ごとに行う必要があるとBissoｏ社はいう。切断したものをクレーンで処理するには1年以上かかるという。

赤潮で禁漁区を拡大 ボルネオ

　　
原産省傘下の漁業局によれば赤潮がLumut, Seria とBelait沖合で拡大しているという（2月12日Borneo bulletin）.

日曜日漁業局はTutong, Jerudong, Berakas, Brunei Bayでの操業を禁じた。最新の報告では禁漁は. Lumut, Seria および Belait地区にも拡大された。昨日の報道では漁業局はこれら各地のすべてに赤潮が影響しているという。
従って漁民はこれら地区での操業はできず、ボルネオ水域の死んだ魚の回収は禁止されている。人々は内臓、鰓などを除去してから調理するよう勧告されている。漁業局は赤潮の状況を引き続き監視している。

ソマリア海賊は世界に負担、だがインセンテイブでもある

最近の調査によればソマリア海賊の世界経済に与える負担は数十億ドル規模となる、しかし多額の金が海賊とソマリアの共同体にもたらされている（2月10日VOA）

米国の“一つの地球の未来財団”による報告はソマリア海賊に関連した負担についてより効果的にこうした活動を抑制する方法についての質問を促している。

報告書によれば海運業界と各国政府のソマリア海賊による負担は年間およそ７０億ドルであり、船を速く走らせるためのコストや囚われた海員と船の身代金、治安活動などに費やされているという。この中にはアデン湾での諸国による海事ミッションの派遣などに充てられるがアラビア海やインド洋の管理は難しいという。

海賊についての第一人者のRoger Middletonは最近数か月は襲撃件数は減少、攻撃はその背後にある人々にとってより多くのよ収益となっているという。「海上活動の成功、中には非常に成功を収めているものもあり、昨年の海賊活動はそれ以前よりも儲かる仕事となっている。傾向としては身代金支払いが上向いているようだ」とMiddleton。いまや支払いの平均は500万ドルで、海賊のリスクに対して十分なものとなっているという。

「海賊一人当たり１万ドル稼げる、これがハイジャックに成功した場合の最低金額だ。海賊活動を年3回もすれば世界のどこに比べても要状況といえる」とMiddleton。 「こうしたことから推定するとソマリアの一人当たりGDPは年間600ドルとなる。多くの人々はこれ以下のレベルにある。経済的なインセンテイブは間違いがない。海賊は最良の経歴と言える」

ソマリアの半自治区のPuntlandでは海賊のような犯罪行為の蔓延を許容、行政機能は停止している。Middletonはアイルランドのダブリンで 行われた国際会議でコメントを発表した。先月英国のシンクタンクChatham が報告書を発表、Puntlandの人口密集地区は海賊による投資で利益を得ているといい、電力消費、家屋建設、車両などをあげている。

多くの下層海賊は以前は漁民であったが、家族を養うことができないからだという。過去20年間、世界各地からの漁船がソマリア水域に法的秩序がないことから集結した。大型漁船により、地元漁民の漁獲は極小化された。

アルゼンチンと英国に呼びかけ 国連事務総長

国連事務総長バン・キムンBan Ki-moonがアルゼンチンと英国にフォークランド紛争をエスカレートさせぬよう呼びかけ、対話により見解の相違を埋めるようもとめた（2月11日BBC）

事務総長はニューヨークでアルゼンチン外務大臣のHector Timermanと面談、二人は最近の紛争に関連した事態について話し合った。Timerman大臣が国連を尋ねた目的は南大西洋とフォークランド諸島の英国による“軍事化”の非難苦情を申し立てのためである。英国は最新鋭艦のHMS Dauntlessをフォークランドに派遣している。また、英国王室の跡継ぎであるウイリアム王子も軍事パイロットとして島での日常薬務についている。核兵器を積んでいると思しき原潜が南大西洋に向かっているとも言われている。

事務総長はブエノスアイレスとロンドンの間の激しいやり取りの高まりについて懸念を示していると報道担当者が発表している。彼は2か国に対し紛争のエスカレートを避け見解の違いは対話により平和裏に解決するように求めた。また必要あれば協力することを伝えた。今週早くある線陳大統領President Cristina Fernándezは 同国議会と国営TVを通じアルゼンチンは国連がフォークランド紛争に関し英国の軍事化を非難する前に、公式な苦情申し立てを行うであろうと発表。Timermanは国連総会の議長Nassir Abdulaziz Al-Nasserとも面談、彼が申し立てた苦情の内容を伝えた。（以下省略）

巨大なロウニンアジの群れが出現

　
コタキナバル発：ロウニンアジGiant Trevally or Ikan Putih (Caranx Ignobilis)の大きな群れの出現は地元漁師に幸運をもたらしている。Tunku Abdul Rahman Park 諸島でのこと（2月11日Daily　Express.My）

この状況は多くの島民やボート運航者もひきつけ市場値段よりも安く魚を買う機会ととらえている。見物人のAlmandoによれば, 漁業者が巡り合ったのは金曜日早くのことだと。「これらの魚はたぶん餌となる魚につられてこの辺りに来たもの、遭遇した漁師にとってはまさに幸運」
漁船は積んだ魚の重さで残すところ数インチまで沈んだ。「すべての魚を積むことができず、残りの網をそのまま残し、いったんリゾート地まで戻り魚を売ることにした」とかれはいう。魚の重さはおよそ3.5～5kgで位置日当たりの値段は40リンギットという。 このことでコタキナバル市場の魚かは下がるだろうという。「市場につけば値段はこことは変わる」と。このサイズであれば市場ではおよそ60~70リンギットだという。 魚の水揚げ量からすると漁師らはRM15,000～RM20,000リンギットの稼ぎという。 桟橋には多くの人が魚を買いに集まっていた。

Odysseyは敗訴、財宝はスペインへ

引揚げられた財宝は10日内にスペインに到着することになった（2月10日typicallyspanish）

米国最高裁判所は Odyssey Marine Exploration社による要求を退けスペインの沈船‘La Señora de la Mercedes’から引き上げられた財宝はスペインに返還すると裁定した。判事のJudge Clarence Thomasは同社の訴えを拒否、Odyssey社にはこの搬出を阻止する法的オプションはないと。Odyssey 社側はこの決定について落胆を表明、裁判所は本件についてよく認識していないと。スペイン当局が財宝を母国に持ち帰るまでに10日間が残されている。この金貨と銀貨の価値はおよそ5億ドルで、現在600個の箱に収められている、それぞれの重量は25キロ。

EU域内の乱獲は毎年32億ユーロに相当

乱獲は毎年27億ポンド（32億ユーロ）に相当、10万人の雇用に相当するという（2月10日）

英国の新経済基金NEFの調査は資源が回復されれば英国の魚消費の3分の一に相当すると。別の調査によれば漁業者の半分は生計の糧をあきらめたくないと考えているという。先週、この報告は過去の開発から漁業が回復する楽観できる理由があるという。「乱獲は経済にとって良くない」Ocean2012基金の環境経済学者でレポートの著者Rupert Crillyはいう。

「欧州の漁業大臣らは彼らのひと筆で乱獲が続くことを許容し毎年数百万ポンド度の魚と数千人の雇用を一掃してしまっている」と。報告書“Lost at Sea”は大陸の魚資源43種についてはMSY最大維持現存量を回復と結論つけている。この結果350万トンの魚が市場に回りEU市民1.6億人の年間需要を満足させるに足りると。加えて「乱獲は海洋環境に対する最も破壊的な力である」と。

「乱獲は漁業を脆弱にし、沿岸の共同体を崩壊させる。魚資源を再生させる代わりに漁業界は納税者による多額の助成金に頼っている」　「これは長きにわたる戦いで、43種の魚種についてみると乱獲で失うものはEUの助成金額の5倍に相当する」と。報告書は27か国による共通漁業政策は問題解決をするに至っていないと。

先週プリンス・オブ・ウエールズ（チャールス皇太子）は彼のシンクタンク国際持続性単位ISUによる報告書を発表した。この内容は世界の漁業について持続性についての足跡を論じたものである。報告書の“変遷する漁業Fisheries in Transition”は賢明な方法で漁獲を制御することで漁業者はより少ない努力でより多くの収入を揚げられるし、収奪に対しての安全策をとることができると結論付けている。
「我々はひとつがすべてに当てはまる解決策とは思っていない。漁業ごとに異なる」とISUの海洋プログラムマネジャーのCharlotte Cawthorneは報告書の発表の際に発言した。しかし彼は付言して必須3要素をあげている。それらは科学的理解、移行への基金、良好な管理であるという。

今週のPlos Oneジャーナル誌に掲載される報告は先進国で漁業者は漁獲減少があってもその生業を止めようとは思っていない。「半数の漁業者は漁獲が半分になっても新しい生計に切り替えようと思うものはいないことが明らかになった」と共著者であるEastAnglia大学のDr Tim Dawはいう。 この調査は国際チームによりアフリカ、アジアなどで600人漁民を対象に漁獲減少にいかに対応するかを問うたものである。「驚くことに、活気のある発展国では漁業者は経済的にもっと実りある機会があっても生業を捨ててまで転換し様とは考えていない」と、共著者であり豪州のARCセンターのJoshua Cinner はいう。

水産物輸出業者は新市場を求める ベトナム

EUへの水産物輸出は欧州の債務危機のため低迷している、米国や南米がベトナムのナマズTra市場を救っている（2月9日VNN）

メコンデルタ地区には20社のTra加工会社があり輸出数量の9割を担っていて2月上旬以降フル生産を続けている。従業員は土日も生産を計画通りに出荷するため作業を続けている。Agifish An Giang, Nam Viet, Viet An, Hung Ca, Hung Vuong, Vinh Hoan の各社はTraの原料処理量を毎日170～250トンに引き上げている。この状況はテトの前とは異なっている。輸出市場は狭められ、各工場は中程度のレベルで作業を続けている。

EU市場は劇的に低落した。このため各社は新しい市場開拓のためにスタッフを各国に派遣している。VASEPの副会長のDuong Ngoc Minhは非EU市場が多く開かれたという。

An Giang省のAgifish社の役員Nguyen Van Kyは注文に対応すべく,旧正月以降は3000人の従業員が継続して働いているという。 「毎日170～200トンを加工、毎日米国、メキシコ、ブラジルほかの市場からの注文を受けている」という。「多くの加工会社は米国と南米が潜在的な市場と確信している。過去はEU輸出に頼っていたがこれら2市場がベトナムの会社を救ってくれるという。

前年対比で米国メキシコに対するTraの輸出は50%増加。2011年は対米輸出は18%増加し全体で18億ドルのうちの3.316億を占めた。南米市場については7%増加と。「我々は代1四半期だけで150コンテナを輸出した。南米市場は70コンテナで40コンテナ増えた」とHung Caの代表者はいう。
エビは重要な水産物であるEU、米国アジア市場中でも日本、観光が主要市場となっている。経済低迷の中で新しい市場を見つけることは難しい。南米や中近東はブラックタイガーやマグロ、タコなどを買い付ける資金を持っていない。加工会社は2012年の第1四半期はあこれらの輸出が低迷すると予測、特にEU向けは20～30％下落するのではとみている。

Thuan Phuoc Seafood社の総経理のTran Van Linhは Thuan Phuocのみならず特別なエビや高品質の製品は欧州の経済危機の差影響を強く受けているという。そこでLinh氏は消費者のポケットに見合った製品を再構築することを決定したと。過去には欧州の輸入業者は丸のエビを購入し労働者を雇い異なった製品に加工していた。しかし今は違う。

沈没船と船長

新潟東港で沈没したロシア貨物船"Tanya Karpinskaya" の船長Alexander Zaikaは木曜日日本当局に逮捕された、しかしいまだ裁判にはかけられていない。彼は航法の誤りで衝突事故を起こした疑いで拘束されたものと新潟のロシア領事館がITAR-TASSに伝えた。 （2月9日ITAR-TASS）

"Tanya Karpinskaya" は火曜日、シンガポール籍のコンテナ船Kota Duta と新潟東港内で衝突、相手船のポーランド人船長Marekも逮捕されている。両船長は新潟市の拘置所にいる。当局はこれら船長を通じ沈没原因を解明しようとしている。
貨物船"Tanya Karpinskaya"の排水トン数は2,163 トンで新潟港の中で停泊位置を変更中に衝突したもの。一方シンガポールのコンテナ船は排水量8245トンで港外に向かっていた。ロシア船はペトロパブロフスクから鉄くず1300トンを積んで新潟に入港したもの。"Tanya Karpinskaya"は1975年建造でウラジオストクのuniversal trans-shipping 社に所属、普段は沿岸交易を行っていた。

酔っ払い船長を発見 デンマーク

デンマーク海軍はバルチック海でジグザグ航行をしていた82m長さの貨物船にヘリを派遣、操舵中の船長が酔っているのを発見した（2月18日SNT）

本船The Danica Havは木曜日から金曜日にかけてドイツのLuebeckにスエーデンから向かっていたもの,デンマークの二つの島を隔てる Great Belt海峡で漂流していたと海軍報道官Kenneth NielsenがSFPに伝えた。「我々は本船と連絡が取れなかった」と彼はいう。
ヘリを本船に派遣したところロシア人船長が操舵機のところで眠っていて強いアルコールの匂いがしたという。船長はRoskilde警察署に運ばれ、逮捕し8時間後にアルコール検査をしたところ呼気1リットル当たり、2.18グラムのアルコールが検出された。Holbaekの裁判官は3月13日の裁判まで海事安全法違反の疑いで拘束を命じた。