イルカ、小型鯨、アザラシなどの87種の海獣が世界中の114か国で1990年以降食用とされていることが新しい研究で判明した(1月25日Eartyhtimes)
希少種である南アジアのカワイルカ、イッカク、チリーイルカ、ヒレナガゴンドウ、ピグミークジラなどが含まれ、またコハリイルカもこの中に含まれていると野生保護協会WCSとOkapi野生協会OWAが発表した。また、マンタ、ジュゴン、アザラシ、オットセイ、それにシロクマ(海獣としてみなしている)などの海洋哺乳類が食として消費されている。WOSのMartin D. Robards博士は「,国際規制機関はクジラ類の状態を調べるために存在している」 「こうした種は世界の海獣類の一部に過ぎない。多くが事故的に網に入ったり、絡んだり、あるいはその種が持続可能かどうかの追跡もなく直接漁獲されている」
この調査はOWAの共同著者のRandall R. Reevesとともに行われたもので、Biological Conservationに掲載されている。この著者らは1966年以降はじめはゴンドウクジラ、イルカ、ネズミイルカなどを対象にしていた。その後彼らは900件の事象について解析人間が消費しているものについての解析を進めたもの。
1970年以降、小形の水棲哺乳類、特に沿岸や浅瀬において漁業の混獲により捕獲されたものが消費されている。これは世界の貧しい国々で顕著である。
WCSの海洋ジャイアント計画の理事の Howard Rosenbaum,博士は大西洋やインド-太平洋のザトウイルカやその他の種の監視を改善する必要がある」と。「遠隔地や様々な国での海獣の消費の背景にあるものを理解する必要がある。それによりこうした象徴的な種の保護のための効果的な管理と保護が可能になる」
WCSは世界中でイルカやその他の海獣に対する脅威を防止するため評価作業を行っている。マダガスカル、コンゴ、ガボンではWCSの保護科学者. Salvatore Cerchio 博士とTim Collinsが地元漁師による混獲のイルカ資源に与える影響を計算している
マダガスカルではWCSは地元集落と協力し保護協会を設立。これによりイルカの保護の関心を高め、ホエールウオッチングやイルカ見物を代替えに収入の道として提案している。ガボンや今後ではWCSは希少種であるザトウイルカの保護に努めている、この種は地元の漁師に刺し網で混獲されている。
写真:このフレーザーイルカはスリランカの市場でのもの、食用としての利用が増えている。