memories on the sea 海の記録

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EU域内の乱獲は毎年32億ユーロに相当

2012-02-21 00:00:45 | 水産・海洋
乱獲は毎年27億ポンド(32億ユーロ)に相当、10万人の雇用に相当するという(2月10日)

英国の新経済基金NEFの調査は資源が回復されれば英国の魚消費の3分の一に相当すると。別の調査によれば漁業者の半分は生計の糧をあきらめたくないと考えているという。先週、この報告は過去の開発から漁業が回復する楽観できる理由があるという。「乱獲は経済にとって良くない」Ocean2012基金の環境経済学者でレポートの著者Rupert Crillyはいう。

「欧州の漁業大臣らは彼らのひと筆で乱獲が続くことを許容し毎年数百万ポンド度の魚と数千人の雇用を一掃してしまっている」と。報告書“Lost at Sea”は大陸の魚資源43種についてはMSY最大維持現存量を回復と結論つけている。この結果350万トンの魚が市場に回りEU市民1.6億人の年間需要を満足させるに足りると。加えて「乱獲は海洋環境に対する最も破壊的な力である」と。

「乱獲は漁業を脆弱にし、沿岸の共同体を崩壊させる。魚資源を再生させる代わりに漁業界は納税者による多額の助成金に頼っている」 「これは長きにわたる戦いで、43種の魚種についてみると乱獲で失うものはEUの助成金額の5倍に相当する」と。報告書は27か国による共通漁業政策は問題解決をするに至っていないと。

先週プリンス・オブ・ウエールズ(チャールス皇太子)は彼のシンクタンク国際持続性単位ISUによる報告書を発表した。この内容は世界の漁業について持続性についての足跡を論じたものである。報告書の“変遷する漁業Fisheries in Transition”は賢明な方法で漁獲を制御することで漁業者はより少ない努力でより多くの収入を揚げられるし、収奪に対しての安全策をとることができると結論付けている。
「我々はひとつがすべてに当てはまる解決策とは思っていない。漁業ごとに異なる」とISUの海洋プログラムマネジャーのCharlotte Cawthorneは報告書の発表の際に発言した。しかし彼は付言して必須3要素をあげている。それらは科学的理解、移行への基金、良好な管理であるという。

今週のPlos Oneジャーナル誌に掲載される報告は先進国で漁業者は漁獲減少があってもその生業を止めようとは思っていない。「半数の漁業者は漁獲が半分になっても新しい生計に切り替えようと思うものはいないことが明らかになった」と共著者であるEastAnglia大学のDr Tim Dawはいう。 この調査は国際チームによりアフリカ、アジアなどで600人漁民を対象に漁獲減少にいかに対応するかを問うたものである。「驚くことに、活気のある発展国では漁業者は経済的にもっと実りある機会があっても生業を捨ててまで転換し様とは考えていない」と、共著者であり豪州のARCセンターのJoshua Cinner はいう。

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