memories on the sea 海の記録

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隠れた料理の楽しみ  ガザ

2013-04-18 08:33:44 | 
スパイシーなイカの詰物料理や焼いたスイカのサラダなどはガザの予想外の料理の楽しみである。海辺の細長い土地はイスラエルの国境封鎖と戦争で傷ついている(4月3日AP/TimesUnion)

この地区の隠れたグルメの宝物の詳細は”ガザの台所:パレスチナの料理の旅”に詳述されている。この新しい料理本は非常に独特で地中海風の料理が食の欠乏や貧困の中で生き残っている。170万人のガザの人々の多くは無償で食料を手に入れるのに苦労している。およそ100万人は植物油や小麦粉の食糧配給を生き延びるために定期的に受け取っている。しかし美味な食材はほとんど手に入らない。停電は一日に数時間続き、食事の準備をしようする人の神経を疲れさせる。

この日々の苦労は隣国イスラエルとエジプトによる2007年の境界規制のためであり、イスラム武装派のハマスがこの地区を掌握してからのことである。1948年のイスラエルの建国により難民となった人々の子孫がガザの人々であり、彼らは食の伝統に固執している。「我々の状況ではいつでも何でも料理できるわけではない。我々は適応している」とエジプト国境に近いRafahの街の主婦のNabila Qishta 52歳はいう。 Qishtaはかつて一度はパンやスパーシーなシチュウを作るために電気オーブンを使ったことがあった。でも停電に悩まされ、彼女は4年前に庭に木をくべるかまどを作った。こうしたことで、ガザの独特な料理が生き残っている。

ガザの料理は唐辛子とニンニクを調味料として使う。それは年少の頃から親しんだ味であり、子供たちが学校でも昼食のサンドウイッチに唐辛子のスプレッドを使ったりする。料理の皿はピリ辛の味で彩られる。酸っぱいプラム、ライム、ザクロ糖蜜などや新鮮なデイルを振りかけたりするがこの地区のどこでもというわけではない。

ガザ料理は”スパイシー、酸っぱく、明るくねじれたもの”とこの料理本の共著者Maggie Schmittはいう。この地区の強烈な味を好む趣味はガザがかつてアジアから欧州に香料を運ぶ際の港であったことによるとパレスチナ人の人類学者Ali Qleiboはいう。(以下省略)


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