memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

食品詐欺:そのフィッシュフィンガーは何?

2013-03-14 00:01:34 | 

米国の販売店から集められた魚のサンプル1247件のうち33%(401件)が不当表示であった。これは保護グループのOCEANAの調査によるものでこのニュースがこのところ米国を駆け巡っている(2月27日NYT/ EUREFERENDUM)

必然的に、ニューヨークタイムズなどもこれを取り上げ、同紙は読者に次のように伝えている「このところ多くの欧州人が馬肉問題でやきもきしている。それは不純物の混じったシェパードのパイではないかと。こちら米国ではタイ red snapperの問題である」と。

以前の調査ではある種の魚の不当表示が25~70%相当見つかった。例えばタイ、天然物のサーモン、大西洋マダラのような魚が広く入れ替えられていたと。またこの調査ではタイsnapperとマグロの不当表示が最も高かった(それぞれの率は87と 59%であった)購入したもの以外と識別されたものが多かった。
オヒョウ、ハタ類、マダラ、チリー産スズキなどは19~38%が不当表示であった。不当表示比率の低かったものはサーモン(7%)とカレイsole(9%)であった。

多くの不当表示についてOCEANAは魚の識別やその由来についての人によるミスが原因という。さらにしばしば経済的な利益の追求のため、安い魚がより高額の魚や入手しにくいもの、好まれるものと入れ替えられる。詐欺のタイプは消費者をだますのみでなく、規則にしたがっている漁民や善良な供給業者を傷つけることになる。不当表示は違法なあるいは無報告の水産物の供給を隠蔽することになる。さらに詐欺は健康に深刻な被害を及ぼすこともある。不当表示製品はアレルギーの存在や、汚染や毒性を隠すことになる。

これは被害者なき犯罪であるという主張を補強すべく、ロイター通信はINTERPOL国際警察機構が年間230億ドルに達する違法操業漁獲の取締りを行うことについて報じている。また同機構は”馬肉が牛肉として売られたスキャンダル”についても比較している。INTERPOLは「この10年間国境を越える組織的な犯罪ネットワークが漁業犯罪に入り込んでいる」という。INTERPOLの環境犯罪プログラムの長David Higginsはこの犯罪は違法資金から不当表示までを含んでいるという。

面白いことにこのプロジェクトは年間予算30万ユーロの一部をPEW財団とノルウエー政府が負担している。PEWの違法操業対策世界キャンペーンの長Anthony Longが「海から獲りあげられる魚の5分の一はIUU操業によるものと思われる」という。2009年に報じられたある調査によれば違法操業の金額は年間100億から235億ドルに及ぶという。

INTERPOLの David Higgins は消費者はより厳しくなければならない。欧州の肉のスキャンダルで馬肉が意図も容易に高額な牛肉入れ替えられたのか。「魚がどこから来ている環スーパーマーケットは保障することが出来るのか?と彼は言う、また「あなたのフィッシュフィンガーには何が入っている?」と。

パキスタンの魚の輸入を再開する  

2013-03-14 00:00:39 | 水産・海洋
ISLAMABAD発:EUはパキスタンからの水産物の輸入を再開すると当局が発表した。衛生状態を懸念した6年間の差し止め措置が終わる。(2月28日Channelnewsasia)

パキスタンのEUに対する魚類輸出はEU[食品当局が衛生面と鮮度に”重大な欠陥がある”と認定した2007年以前は年間5,500万ユーロ(US$66 million) であった。パキスタン政府の漁業局はEUへの輸出について国内2社を承認した。

「これは派キス他のほかの産業がEU市場に売り込みをかけることの画期的な突破口となる」とEUのパキスタン駐在大使Lars-Gunnar Wigemarkが声明文のなかで述べている。EUによる技術支援プログラムを通じ、EUはカラチの魚競り市場の改善と漁民と検査官を欧州基準に沿って訓練した。300隻以上の漁船が刷新され、EU[基準に沿うようパキスタン製品の検査ラボも設立された。  

巨大なエイが漁獲された    ガザ

2013-03-14 00:00:08 | 水産・海洋
パレスチナ漁民が絶滅危惧種エイを漁獲し浜辺に並べた。(2月28日timeofisrael)

パレスチナ漁民が水曜日にガザの沖合いから漁獲した数百の絶滅危惧種のエイを引き上げたがこの魚がどこから来たのか国際メデイアの関心を呼んでいる。

パレスチナのメデイアはこの軟骨魚類はパレスチナの沖合いで数年間姿を見られなかったものがもどってきたのだという。漁師等はこれを市場に販売。ガザ市の市場での価格はキロあたりNIS 10 (約3米ドル弱)であると Ma’an news社が報じている。 「ここ数年間では初めてのことで漁師等は数百尾を獲った」という。この様子はガザ漁民によるYOUTUBEでも配信された。

死んだサメと同じように英国のDaily Mailオンライン版はこの話題を取り上げ「エイの大量虐殺のなぞ」としている。イタリーのLa Repubblica もAFPによるエイの並んだ様子をとりあげ、浜に大量に並んださまは謎だとしている。「原因の究明は出来ないがこんな口径が浜辺で起きたことで当惑」と書いている。(中略)
このGiant devil ray (Mobula mobular)は 地中海に生息し、国際自然保護同盟により絶滅危惧種にリストされている。こうした大量水揚げの理由についてガザの漁民は地中海での乱獲とそれに続く禁漁により数年間見られなかったと。地中海総合漁業委員会(イスラエルはそのメンバーで、パレスチナはそうではない)はトロールや流し網の禁漁政策を採りこのエイが混獲されることの削減を図っている。