memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

アイスランドからの魚輸入の期待   グリムスビー・英国

2013-03-04 00:02:34 | 水産・海洋

最近の貿易ミッションがアイスランドのレイキャビックを訪問したことにより、今後さらにマダラやハドックがアイスランドから輸入できることの期待が高まっている(2月18日FUD)

英国貿易投資機関UKTIのヨークシャーおよびハンバーは地区の料飲業界でアイスランドとのビジネスチャンスに期待する会社で代表団を構成した。この代表団の魚部門ノリーダーはグリムスビー魚商協会CEのSteve Norton(写真)とグリムスビー魚桟橋企業のCEのMartyn Boyersであり、この会社は魚市場を経営している。
引き続くサバ紛争でアイスランドとEU,ノルウエー間でアイスランドとグリムスビーの間で行われている肝心の白身魚供給網にだけ期を与えるのではという懸念が広がっている。

Steve Nortonは「我々が合意したのはサバについては討議しないことであった。しかし今回の訪問は非常に実のあるものとなった。UKTIにより全体が非常にうまく構成され、我々はアイスランド駐在英国大使のStuart Gillとも面談した。彼は昨年までグリムスビーにいた。

アイスランド漁船船主連盟LIUとの会談もうまくいった。漁獲枠改定にはLUIが激しく反対しているが、アイスランド議会の承認が得られればグリムスビーへの魚の供給には衝撃はないと思われるという。Mr Nortonはグリムスビーへ出荷される魚のほとんどがWestmann島からのものであるが、彼とMartyn Boyersは他の場所からの供給の可能性も発見。これについては今年の後半板にもグリムスビーに来ることが可能であろうと期待してている。

「しかし現状は不確定なのは4月にアイスランドの総選挙があるためでこれにより政府の体制変更も起こりうるという。「もしそうなれば漁獲枠の改定や漁業政策に影響するだろう、しかしそれは将来のことだ。結論として、両者の楽観度合いは高く、我々はアイスランドからさらに多くの白身魚を得ることが出来ると感じた」と。

コンテナ船EMMA MAERSKの事故

2013-03-04 00:01:45 | 海事
2月1日マースクライン最大のコンテナ船Emma Maerskが機関室に海水浸入の事故を起こした。本船はスエズ運河を通りアジアに向かう途中であった。。船長は航海の中断を決定、近くのスエズ運河コンテナターミナルSCCTに係船することを決めた(2月15日SNT)

すでに浸水は食い止められ、本船は修理のため曳航されて欧州の港に向かうことになっている。船長のCaptain Marius Gardastovuによれば, 危機を感じたりパニックに陥ることはまったくなかったと。「もちろん我々にはショックであった」 「しかし与えられた環境で乗組員お緊密な連携でなすべきことすべてに対応することが出来た」と。

本船搭載の13,537 TEUコンテナのうち6,425個には積荷があった。最初の仕事は貨物の確認であった。積荷リストは地元のマースク代理店により確認され顧客に連絡された。事故のあと対応処置が取られ代わりの船のMaersk Kotka (16B/1301)に2月11日に、CC Medea (3FO/933E)に12日に転載された。また残る東周りのコンテナはMaersk Kokura (98A/1305)に18日に転載される。(以下省略)

漁業が経済の成長部門   ベトナム

2013-03-04 00:01:08 | 亜細亜海道
物流とインフラの改善がBINH Dinh省の漁業部門の緊急課題であると同省の漁業地方開発局の次長Nguyen Huu Haoが語った(2月17日VNS)

昨年このベトナム中部の省は8,100トンのマグロを輸出した。対前年比で73%の増加であり130万米ドルの売り上げをもたらした。今年の初めの月には618トンのマグロを漁獲前年比で54.5%の増加であった。
Haoは沖合漁業とマグロの輸出がこの省の経済成長にとって主たる貢献をしており、歳を追うごとに漁獲は増加している。沖合いのマグロ漁業からの順当な利益を目にして地元はさらに遠くまで出ることの出来るよう漁船の工場に投資することへの確信を強めている。

ここには242の地元漁業経営体があり、主機関出力250~900馬力の漁船が800隻ある。「漁船がグループ操業することで漁場、天候情報や水の補給、食料や燃料など長期航海の場合にお互いが助け合うことが出来るとHaoはいう。Phu My 地区の漁業者Nguyen Van Aiは彼のグループには99馬力が1隻,800馬力が1隻450馬力の船が2隻あるという。これらの漁船全体で昨年はマグロで200億ドン(およそ8900万円)の収益を上げた。彼の乗組員は一人当たりの年収が1.5~1.6億ドン(およそ70万円)であるという。多くの漁民が加工業者から出漁のために借金をしており、彼らは業者の言い値にしぶしぶ従って魚を売らざるを得ないという。

Hoai Nhon地区人民委員会の委員長Pham Van Truongは地元政府が魚の質向上と価格の向上のために漁民を支援する必要があるという。現時点では主の加工業者側によって値段が決められ、漁民の手取りが少ないという。(以下省略)

中国のフカヒレの食欲で沿岸は荒廃する   モザンビーク

2013-03-04 00:00:06 | 水産・海洋
略奪がチェックされなければダイバーの天国からマンタやシュモクザメは消滅してしまう(2月14日Guradian)

ココナツとマンゴの木のそばのモザンビークの岸辺でFernando Nhamussua は家族の食事のために慎重にサメをさばいている。そしてカゴには金になる4つのフカヒレが入っている。「これを中国人に売るのだ」という。33歳の彼は率直に認めた。フカヒレはキロあたりモザンビーク通貨で5,000 meticals (104英ポンド)となる。「街に運べば中国人のバイヤーがいてか、いい金になる」という。

Nhamussuaはすでにフカヒレ20枚を売ったといい、通常の収入に加えて、まだ未完成の彼のコンクリート製の家を完成させたいという。 しかしモザンビーク沿岸で急成長するこの取引は稀少種であるマンタなどを危機に追い込んでいると地元の保護主義者らは言う。しかし中国人のシンジケートが改良した網漁具を彼らに与え、フカヒレやエイヒレを買い取りアジアに送ることは公然の秘密となっている。アジアではフカヒレスープは美味として需要が高まっている。

Nhamussuaのいとこの Americo Gilamba 19歳は違った考えを持っている。「我々がこの漁をするのは他によい仕事がないからだ」と彼はココナツや葦で葺かれた小屋のそばで話した。「これが良いことではないと判っている。中国人がm殺しているものは殺してはいけないものだと知っている。でも我々は生きるための金のためにやっている。自分たちは人のものを盗みたくはない。もし他の仕事があれば、この仕事は止める」と。

Inhambaneの浜辺と海はダイバーの天国であり世界有数の海洋生物のすばらし豊かさが認められる。世界最貧国の生命線である観光資源も脅威に見舞われている。モザンビークではじめての女性ダイビング・インストラクターに昨年なったCarla Victorino Guicome は「悲しい、怒りもある、もしこんなことが続けばモザンビークの観光は死んでしまう。観光客は来なくなる」と。(以下省略)