最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

いらっしゃいませ、患者様

2011年02月22日 11時17分38秒 | 新聞コラム
北海道新聞の道南版「みなみ風」の「立待岬」。
2月3日の掲載は「いらっしゃいませ、患者様」。



題名にそそられて購入していたDVDの「いらっしゃいませ、患者様」を見る。
内容は病院経営がテーマのお色気コメディーだった。
無気力な近馬仲喜(渡部篤郎)が院長となった近馬記念病院は、医師に次々に去られ
倒産寸前。この病院に銃弾で撃たれた患者の恩地明郎(大友康平)が運ばれて来たが、
恩地は風俗業界専門の立て直し屋で、命を助けてもらったお礼にと病院の再建を買って出る。
恩地の経営方針は「病院はサービス業、患者様はお客様」。次々と導入されるエッチで
ユニークなサービスの提供によって患者の数は急増し、病院経営も回復するが、病院譲渡を
狙う債権者や国の監査官が病院へ乗り込んでくる。
キャストは原沙知絵や渡辺えり子、藤岡弘、小日向文世などぜいたくだが、高い点数は
付けられないストーリーだ。それでも「ナース指名制」「同伴人間ドック」「同伴CT
スキャン」「口移しバリウム」「ひざ枕点滴」といったサービスは、キャバクラ好きの
お父さんにはこたえられないものに違いない。
病院はサービス業とは一線を画すが、お客の立場になって親身に案内をする「コンシェルジュ」
はホテル業界だけではなく病院も採用するところが増えている。病院のコンシェルジュに
求められるのは患者をリラックスさせて気持ちよく治療に臨ませることだ。過剰なサービスは
必要ないが、心配りなら多過ぎても困らない。
(メディカルはこだて発行・編集人)
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