最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

第38号(冬号)が発刊

2011年02月22日 10時29分20秒 | メディカルはこだて
「メディカルはこだて」第38号(冬号)が1月下旬に発刊した。



特集は、「普及する鼻から入れる内視鏡検査、患者はもう苦しくない、経鼻内視鏡の利点と欠点」

従来の(経口)内視鏡に比べて、苦痛が少ない検査として急速に普及しているのが経鼻内視鏡です。
苦しくする原因の一つが咽頭反射による嘔吐感ですが、鼻から入れる経鼻内視鏡はその吐き気が
発生しません。また、医師と話をしながら検査を受けることができるため、 安心して受けられる
検査として支持されています。
最新の技術開発により画質や明るさも改善されていることで観察性能も向上しましたが、それでも
まだ経口内視鏡と比較して欠点もあるようです。経口と経鼻はどう使い分けをされていくのでしょうか。
また、患者のメリットはどういう点にあるのか、病院と診療所の11人の医師に話を聞きました。

■経鼻内視鏡でも高い精度の検査が可能になってきました
肥川浩之(亀田病院院長)

■当院のアンケート調査では95%が今後も経鼻内視鏡を希望
能戸久哉(協立消化器循環器病院副院長)

■経鼻内視鏡検査は人間ドックやスクリーニングに適しています
小林寿久(函館五稜郭病院消化器内科科長)

■辛くない検査が早期発見、早期治療につながります
紺野 潤(函館中央病院内科・消化器内科診療部長)

■嘔吐感のない経鼻内視鏡は検査のリピーターを増やします
犬童伸行(稜北内科・小児科クリニック院長)

■経鼻の普及により、定期的な検査を受ける人が増えています
岡田晋吾(北美原クリニック理事長)

■経鼻内視鏡の普及によって検査の選択肢が広がりました
久保田達也(久保田内科胃腸科医院副院長)

■内視鏡検査の経鼻と経口は「8:2」の割合になっています
後藤 琢(ごとう内科胃腸科院長)

■経鼻内視鏡の特性を理解して検査を行えば経口内視鏡と同等です
原 信彦(はら内科クリニック院長)

■食道がんや胃がんの発見率も経口内視鏡と遜色ありません
平田博巳(平田博巳内科クリニック院長)

■鼻の内視鏡は会話もできるのでリラックスして検査が受けられます
三原真美(みはら内科クリニック院長)


「医院建築を訪ねて」は昨年五月、札幌市内に開院した
「おひげせんせいのこどもクリニック」(札幌市豊平区、米川元晴院長)。
オープン直後から人気の小児科クリニックとして評判が高い。 

このクリニックには9個の診察室が設けられている。
患者は受付後に9個の診察室に分かれて入るが、それぞれの診察室には、テレビでディズニーや
アンパンマンなどの子供向けのビデオが視聴できるほか、絵本やおもちゃがあり、そこで診察の
順番を待つことになる。
「診察室が9個もあるのは感染を防ぐためです。順番になると電子カルテを持って私と看護師が
診察室に入ってきます。診察や注射、点滴、吸入等は全て診察室でそのまま行います。診察が
終わるとゆっくりと服を着ていただき、お会計をしていただく形となります」(米川院長)。
こうすることで、他の患者との接触をできるだけ防ぎ、クリニックで他の病気を
もらうことを防止している。
「全ての患者様が個室に入っていただく事で、予防接種や健診で来院された方も感染を防ぐことが
できるため、全ての時間帯で予防接種や健診を行っております」(米川院長)。


次号(第39号)は4月20日ころの発刊予定。
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