最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

国立病院機構函館病院は手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入

2024年04月18日 11時36分31秒 | メディカルはこだて
第88号で国立病院機構函館病院吸器科の平岡圭呼部長を取材した。

米国インテュイティブサージカル社が開発した手術支援ロボット「ダヴィンチ」は精緻な低侵襲性手術をより安全に提供できることから、道内でも導入する病院が増えている。世界で7500台以上が普及しているダヴィンチだが、日本では2012年に前立腺がんに対するダヴィンチのロボット支援手術が保険収載されて以降、16年腎臓がん、18年には肺がん・胃がんなどが保険収載となった。その後も適用の対象拡大により、日本各地の多くの医療機関でロボット支援手術が取り入れられるようになっている。
国立病院機構函館病院は今年3月、ダヴィンチによる初の手術を成功させた。道南地区でダヴィンチを導入しているのは函館五稜郭病院、市立函館病院に次いで3病院目となる。同病院が導入したダヴィンチXiは第4世代にあたる最新鋭機。呼吸器科部長で呼吸器外科ロボット支援手術プロクター(手術指導医)の資格を有する平岡圭医師に話を聞いた。
広島生まれの平岡医師は北海道大学医学部へ進学。「臨床(外科医)と研究の両立を目標にしました」。1995年大学を卒業後、最初は一般外科医として研修し、後に呼吸器外科を専門とする。2002年同大学大学院を修了。翌03年大学院時代からの延長で、がんの遺伝子治療研究のためにUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に研究員として4年間勤務した。「研究が一定の成果を得たので、一度北大に戻りました」。呼吸器外科医として札幌市内の病院に勤務するが、「UCLAの研究室から、遺伝子治療の臨床試験を始めるためのサポート依頼があり、09年再び渡米。教員の立場で研究と同時に遺伝子治療に関する基礎的な研究について、主に大学院生や医学生に対する指導を行ってきました」


呼吸器科外来で手術支援ロボット「ダヴィンチ」の
説明をする呼吸器科の平岡圭部長
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