最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

函館市は夜間初期救急を市立函館病院へ移管

2024年04月17日 20時29分13秒 | メディカルはこだて
第88号では市立函館病院小児科の笹岡悠太主任医長を取材した。

函館市は夜間急病センターの小児科診療を今年4月から市立函館病院へ移管した。背景には同センターの小児科を担当する函館市内や近郊の小児科医の高齢化があった。小児科の夜間初期救急の責任者は小児科主任医長の笹岡悠太医師。2009年札幌医科大学を卒業後、初期臨床研修として選んだのは市立函館病院だった。
同大学小児科学講座に入局。関連病院での勤務を経て、専門とする小児救急を学ぶために市立函館病院救命救急センター救急科や都小児総合医療センター救命救急科で経験を重ねた。「東京の医療センターは日本では珍しい小児専門ERを展開、小児のあらゆる重症度の急な病気やケガに24時間365日対応しています。地域の子どもに最善の救急医療を提供するために勉強してきました」。その後は札医大附属病院の高度救命救急センターに勤務、22年4月市立函館病院に戻ってきた。
「市からの要望を実現させるためには小児科以外でも仕事量が増えることは確実で、関係する診療科の看護師や薬剤師、検査技師など様々な職種のスタッフとワーキンググループによる話し合いを1年間重ねてきました」。スタッフを365日確保できるのか。既存の業務に上乗せしてやっていけるのだろうか。働き方改革にも関連するようなデリケートな問題もあるが、最終的に可能と判断した。


「どんな患者さんにも安定した結果を出すためには
どうしたらいいのかを常に考えてきました」と話す
笹岡悠太医師
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