最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

「おうちクリニック」開院。患者の人生に深く寄り添う在宅医療を目指す

2022年08月03日 17時18分15秒 | メディカルはこだて
第82号のスペシャル・リポートは「「おうちクリニック」開院。患者の人生に深く寄り添う在宅医療を目指す」

病院の外来に通うことが難しい人や病気を患いながら病院ではなく自宅などで過ごしたいと希望する人のために医師が定期的に患者の住まいを訪れて診療するのが訪問診療だ。往診が患者の急な体調不良等に対応して臨時的に行われる医療サービスであるのに対して、訪問診療は通院が困難な患者の住まいに月1回から2回以上の定期的な診察に伺い、医療サービスを提供する。緊急時には24時間365日、夜間休日問わず訪問する。近年は訪問診療を希望する患者が増加している。 
今年5月1日、訪問診療を中心とした「おうちクリニック)(函館市桔梗2丁目)がオープンした。院長の横倉基医師と看護師長の武藤昌子さんは函館稜北病院で約15年間訪問診療に関わってきた。事務長の吉泉晶さんはティーエスの役員との兼務。ティー・エス(本社は北斗市)は訪問介護事業や通所介護事業、小規模多機能型居宅介護事業、サービス付き高齢者向け住宅、介護付有料老人ホームなどを函館市や北斗市、七飯町、江別市で展開している。おうちクリニックはティーエスの敷地内に建てられたが、3人の夢と思いが結実して診療所が誕生した。
常呂町出身の横倉院長は父の転勤で紋別や北見などに移り住む。函館ラサール高校を経て早稲田大学法学部に進学。卒業後は住宅に困窮する勤労者のために住宅や宅地の供給をすることを目的に設立された特殊法人の日本住宅公団に就職した。「公的な法人形態に魅力を感じたのですが、官と民の両方の良くないところが集まっているような組織に思えました。赴任地は関西でした。仕事に気持ちが向かず、初心者ですが会社のラグビーチームに入ってボールを持って走っていました」
職場の先輩から別の価値観があることを教えられたことが転機となる。「人と関わり、なにか世の中の役に立つことをしたかったです」。受験勉強に苦労しながらも神戸大学医学部へ入学する。「大学病院に残ることは自分には合わないと思っていました」。神戸大学を卒業した時、横倉医師は36歳になっていた。

記事は4ページで紹介しています。


写真右から横倉基院長、吉泉晶事務長、武藤昌子看護師長




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 函館渡辺病院は看護師ユニフ... | トップ | 医師が一部を否認する。父親... »
最新の画像もっと見る

メディカルはこだて」カテゴリの最新記事