最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

横津岳の無線中継所と中国の日本人拘束

2019年06月28日 19時28分37秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
5月10日掲載のタイトルは「横津岳の無線中継所と中国の日本人拘束」。



 七飯町の横津岳には航空路監視レーダーや気象レーダー観測所、遠隔対空通信施設などのアンテナ群が林立している。袴腰岳への縦走路途中の無線施設には複数の監視カメラが設けられているが、施設名の表示はない。同様の建物は汐首岬の段丘の上にもある。
 自衛隊の一般競争入札の入札情報によると、厳重な警備の施設は陸上自衛隊の無線中継所だと思われる。すぐ近くでカメラを施設に向けても、自分の身に何か起こったことはないが、これが中国だったら間違いなく拘束されているはずだ。
 大手商社、伊藤忠商事の社長などを歴任した丹羽宇一郎氏は民間人として初めて中国大使を務めたが、その伊藤忠商事の男性社員が広州市で1年以上前から拘束され、起訴されている。スパイ行為などを理由に中国で拘束されている日本人はこれで9人となった。
 上海市の監獄で2年間の獄中生活を体験した英国人は、前立腺がんやヘルニア、感染症を抱え、さらには絶え間ない下痢も続いたが、「何も自白していない」という理由で治療を受けることはできなかった。
 日本政府は邦人保護の責務を果たしているのだろうか。対中関係の改善を期待する一方で、人権弾圧への沈黙は許されない。拘束中の日本人は地獄のような日々を余儀なくされているだろう。彼らの状況を考えると胸が痛む。(メディカルはこだて発行人・編集人)
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