完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

司馬遼太郎著「燃えよ剣」読み終わりました。Up  ~またはまってます~

2007年08月15日 | 
私は中年である。

・・・このごろ、マクラで中年の「嘆き」というか「ボヤキ」というか、そんな
事ばかりを使っているが、今回も同じくである。

本当に「忘れ物」が多くなった。

先日、葬儀があったことはUpしたが、通夜の後に「数珠」をなくした。
そのため、葬儀当日には数珠なしになってしまった。

極めつけは、毎日かぶっている「帽子」を失くしてしまった。
いずれ、どこらか出てくるとは思うのだが・・・。

私はいつ頃からか「帽子」無しでは外に出なくなった。

毎年、大体平均2個の帽子を買う。秋冬用と春夏用の二つだ。

今年の春夏用は、ウレタン素材のメッシュの黒い帽子だった。
値段は630円。(安~い、けれど軽くてかぶり心地がよく気に入っていた)

それが、気が付いたら無くなっていた。これもそのうち出てきて欲しいのだが
・・・。


さて、通勤時間が延びてしまったので、読書に使える時間がかなり日常から
減ってきているが、読みたい本は溜まっていくばかりだ。

ゆえに前にもUpしたように「歯を磨いている時」とか、「トイレの中」とか
「入浴」とかに本を読むようにしている。

で、何度目かの再読だが

        司馬遼太郎著  「燃えよ剣」(上・下)

を、読み終わった。

とにかく、最近また「新撰組」物にはまっている。

「燃えよ剣」は、新撰組副長「土方歳三」を主人公とした長編で下巻の解説を
読むと分かるのだが、同時にかの有名な「竜馬がゆく」と同じ新撰組物の
「新撰組血風録」の3本を同時に連載していたという。

(この3冊すべてをブログにUpしていたと思ったら、どうやらしていない。
また、再読するのは間違いないのでその時には確実にUpします)

新撰組がなぜこれほどいまだに文筆の対象になっているか?

それは新撰組が日本の歴史の中で「キーポイント」になっているからだろう。

「武士」としてのその当時の最強集団が「新撰組」だった。(詳しくは少しでも
新撰組を調べてみてもらうと分かる)

その「武士」としての最強軍団を擁した幕府軍が、武士でない百姓たちの寄せ
集めの「軍人」を中心とした官軍に敗れたのだ。

この時から「近代・現代日本」が始まったといっても過言でない。

そして、武士としての最強軍団に仕立て上げたのが、新撰組副長「土方歳三」
なのである。

観念としての「武士」を、具現化するシステムを作り上げた「ケンカの天才」
それが土方、という方向でこの小説は進んでいく。(詳しくは、新撰組物の
小説を1度読んでみてもらうしかないなぁ・・・)

司馬遼太郎は初期の頃は物語性を重視したためか、史実と物語性の融合が下手で、
破天荒なヒーローが活躍する物が多かった。

この中期の3作品頃から「破天荒さ」がなりをひそめ程よいストーリーに
なってきている。

架空であろう人物「お雪」を登場させることで、土方の生き方自身を際立たせて
いる。

これから後期の司馬物は、長編が多くなり、徐々に史実のレポートに登場人物の
性格を投影させた小説と言うよりルポルタージュに近い文筆になっていく。
好き嫌いはあるだろうが、それはそれで読み応えがある。

「明治維新」の一方の主役は、間違いなくこの「新撰組」である。そのことに
興味を持ったのであれば、是非一読を薦めたい。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが「現在の日本」につながる「歴史」のキーポイントに興味を
もちますように。

                      may

明日は、早朝から「登山」の予定・・・。行きたくないよぉ・・・。
                     






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