完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

すいません。エラソウです。    ~落語ディーパ「ぞおん」を聴いて~

2020年09月20日 | 落語



私は初老男である。





こうなるとやっぱりUpせねばならない気になってきた。






落語ディーパである。







通常放送を見逃してしまい今日の再放送で立川吉笑の「ぞおん」を聴いた。










そうしてみると落語ディーパのレギュラーの若手3人はたしかに毛色が全く違う。








この「立川」を名乗る若手は、新作落語を得意として以前の二人と違う道を行っている。












今回の「ぞおん」は・・・・。









良い出来だったと思う。








普段は標準語で話す吉笑が関西弁になっている。








彼自身が京都の出身だし、舞台が江戸時代の大店である。








こんな噺のときは関西弁の方がハマっている。









サゲも悪くない。









ただ。







ただ・・・・。









噺を演じる「力」が足りない。










だいたい、落語家の「キャリアの差」が一番出るのはどこだろうか?










私には「声の大きさ」と「しゃべるスピード」だと思えるのだ。










若手はどうしても声が「必要以上に」大きくなる。









それによって「抑揚」が効きにくくなる。










不安なのか「早口」にもなる。











そのため「滑舌」も悪くなる。















だから、なお噺の芯が伝わりにくくなってしまう。










この噺をもう少しキャリアのある中堅、ないし大名跡が演じればもっとウケたはずだ。









特に終盤。









サゲの時に「定吉、それな。・・・ぴぁ・ぴぁゆうてなにいってるか ぜんぜん ききとれ へんわ」くらいゆっくりでないとオチない。









ゆっくりサゲて、お客の笑い声をしっかり聞きながら一拍置いて下げた頭を上げてちょうどよい。









さらに、サゲの後「ヤレヤレ」って顔をしてはいけない。








舞台を降りて姿がお客から見えなくなるまで「演じ」なければ・・・・。










お客はそれをちゃんと見ている。











結局、前の若手二人と同じことを言うことになってしまう。












彼の20年後の「ぞおん」を聴いてみたい。









今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、落語家の成長を楽しみにしますように。









              May






番組終盤で出ていた新作落語「万引き」であろうとも、枝雀レベルになれば少しも「違和感なく」笑えるようになるのが落語というものだ。それにはとてつもない「精進」が必要だろうけれど・・・・。












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