拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

飛鳥山公園は「山」って言うんだから台地の上にあっても不思議でない件

2024-10-02 09:40:52 | 地理

東京都北区の飛鳥山公園の東端から見た新幹線(東北&山形)。新幹線の高架と同じくらいの高さだからまっこと飛鳥山公園は上野台地という高台にある(在来線の線路は見下ろした所にある)。などと大騒ぎせずとも、「山」という文字が名称に入っているのだから、高台にあるのは当然であった。因みに、写真の新幹線の車両は、東北新幹線用のE5系と山形新幹線用のE8系を連結したもの。E8系は、今年デビューしたばかりだという。もともと、ひかり号の0系しか知らない私であるから、E5,E8などの名称はたった今、苦労の末に知ったところである。因みの因みに、最初の車両を「1」ではなく「0」と名付けたのは、試作品サイボーグである009たちが「ゼロゼロナンバー」であることとなにかしらの関連性があるのだろうか。

というわけで、今回のミッションは、上野台地の北側を踏破することである。既に、京浜東北線・新幹線と山手線が分岐するところまでは歩いたから、その先に行ってみようという魂胆である。では、小旅を振り返ることとしよう(全体の踏破ルート図は、最後に掲げた)。

スタートは西日暮里公園。道灌山通りで寸断された上野台地の南側の崖上にある。狭い公園を突っ切ると道灌山通りを跨ぎ寸断された北側(道灌山)をつなぐ歩道橋があったから、

ここを渡る。渡った先は、ひぐらし坂の途中である。そこからもう少し上がると、大昔に道灌山があった高台で、尾根の部分を南北に通る田端高台通りを北に向かって歩く。しばらく歩くと(歩き慣れてない人にとっては、だいぶ歩くと)、分岐した山手線の上に架かる跨線橋、その名も富士見橋が現れる。前に歩いたときはここで左折して駒込駅に向かったが、今回は橋を渡る。渡ってからちょっと脇にそれると、いっそう山手線の分岐の様子が分かる。

おー、山手線が曲がって来てる来てる!ここでは上野台地が山手線によって寸断されていて、崖の高さが台地の高さを物語っている。なお、山手線が曲がるところを直進する高架が新幹線の高架であり、その延長線上にあるのが冒頭の写真の高架というわけである。

元の道に戻ってひたすら北上すると、古河庭園のあたりで本郷通りと合流する。なおも歩くと、しばらくして(歩き慣れてない人にとっては相当経って。スタートからは京浜東北線の駅で3駅分の距離である)飛鳥山公園が現れる。

いたるところに、今流行(はやり)の渋沢栄一に関するモニュメントがある。この公園の一部は、かの渋沢栄一の屋敷跡だそうだ。

冒頭にも書いたとおり、この公園は上野台地上にあり、東の崖下は低地で線路が通っていて、とこどころに下に下りる階段がある。

この階段を見下ろすだけでもなかなかの台地の高さが感じられる。因みに、30年以上前にこの公園を歩いたとき、階段を見知らぬ男性と睦まじく上る(又は、降りる)友人の奥さんに遭遇したことがある。この階段だったっけかなー。もうちっと開けた景色だった気がするが……

ここではまだ降りず、公園内をひたすら北に向かって歩くと、いよいよ公園の北端=上野台地の北端にぶちあたった。北端は崖になっていて、見下ろすとなかなか深い。

まさに「崖っぷち」である。台地の終焉はこうでなければ!十分に満足して下の道路に降り、そこから見上げると、

なかなか高い(なかなか深かったのだから当然である)。すぐ脇にはJRの王子駅があり、さらに都営荒川線の王子駅もある。その都営荒川線が一般道の横断歩道の手前で歩行者が渡るのを待っていた。

「歩行者は都電に注意」の文字がある。へー!都電と言っても専用軌道なんでしょ?と思っていたら、こんな風に、一般道を跨ぐ箇所もあるんだなー。

すぐ近くには、石神井川が流れている。

東西を流れて隅田川に合流するのだが、かつて、この辺りで音無川が分流し西日暮里の先まで流れていた。その川跡を走っているのが京浜東北線である。

さて、帰途は、再び上野台地の上に乗り、本郷通りを行きとは逆に南下したのだが、はて、本郷通りと言ったら本郷台地の上を通っているはず。ここは上野台地である。本郷通りは台地を乗り換えたのだろうか。よし、確かめよう。田端高台通りに通じる交差点で田端方面には行かず、そのまま本郷通りを進む。すると、下り坂になった。我が意を得たり!今、上野台地を下っているのだな。そして、下り切ってしばらくすると今度は上り始めた。我が意を得たりパート2!今、本郷台地を上っているのだな。まっこと、本郷通りは二つの台地を乗り換えていたことを確認し、上りきったところで口を開けていた駒込駅から電車に乗ってこの日のWandernは終わったのであった。

この日の踏破エリアの簡略図である。細点線が踏破したルートである。

簡略であるがため、例によって方向、形状等が現実のそれとかなり違うことをご容赦くだされ。