拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

バッハ会長とJSバッハ(とんだとばっちり)

2021-06-26 09:45:35 | 音楽
報道番組で某隣国の大統領の動静を紹介していて、MCがコメンテーターに「○○さん、大統領がこんなことをして、この国の若者はどう思うでしょうか?」とふると、聞かれた方は「きっと残念に思うに違いありません」。これがMCが期待した模範解答なのだろう。私がコメンテーターでなくてよかったね。私なら「某国にいる某国の若者がどう思うかなんてことを、日本にいる日本国民の私が知る由もない」と答えるだろう。さすがに「そんなこと『余計なお世話』」とまでは言わないだろうが。MCの誘い水に乗ることがコメンテーターの資質なのだろう。隣国の話が出たので、その隣国である某大国の話。アメリカ(とその子分達(日本も入る))はしきりにこの某大国が人権をないがしろにすると言って非難する。すると、非難された方は、「お前に言われたくない」と言って返す。いまだに人種差別がなくならないアメリカとすれば、痛いところを突かれたはずなのだが、そこんとこはおかまいなし。なるほど、返って来たブーメランをたたき落とすくらい面の皮が厚くなければ「世界のリーダー」は務まらないのだな。アメリカと某大国と日本と言えば、忘れられない新聞の一コマ漫画があった。佐藤栄作首相が一生懸命、某大国と日本との間の溝を掘っているその頭上を、アメリカのニクソン大統領が飛行機で某大国に向かう絵である。それまで、アメリカはこの大国と対立関係にあり、日本も右に習えであった。ところが、急転直下、ニクソン大統領が北京(トゥーランドットの舞台)を訪問し、その後、関係が正常化した。これらのことは日本の頭越しに行われた。つまり、日本はおいてけぼりをくわされたわけで、件の漫画はその様子を表したものだった。半世紀前の出来事である。そのアメリカと某大国が再び対立関係にあるのが現在である。最後は日本の話。オリンピック開幕を目前にしたこの時期に、宮内庁長官が、オリンピックについて天皇が懸念している旨を言ったとかで騒動になっている。ご懸念は謹んで拝聴つかまつるが、だからオリンピックをやるとかやらないとか言う話には絶対にしてはならない。天皇は、憲法によって、国政に関するいかなる権限をも有しないとされているからである。それにしても、天皇自らがおっしゃるのではなく、宮内庁長官が代弁するあたりは、大河ドラマで御簾の向こう側にあらせられる天皇のお言葉を公家の偉い人が代弁する様子と二重写し。仮に天皇に権限があって、常に宮内庁長官が天皇の意向を代弁するとなると、日本で一番偉いのは宮内庁長官と言うことになる。そんな感じがするから、私は、宮内庁長官の発言には不快感を感じた。ところで、今アンケートをとると、以前よりオリンピック賛成派が増えて、無観客開催派が3分の1、観客の数制限派が3分の1、開催反対派が3分の1って感じだから開催賛成派は合わせて3分の2ってとこか。だが、つい2,3日前のフランスのニュースでは「日本人の3分の2が開催に反対している」と報道していた。賛成派も、おおっぴらに「賛成」とは言えない空気で、例えば、某通販は、大型テレビを売るのに「特別な夏がやってきます!」と言うから何がくるんだろ、と思ったらMCがいろんなスポーツの名前を挙げるから、ああ、オリンピックか、と合点が言ったが、MCは最後まで「オリンピック」とは言わなかった。それから、あるチェロ奏者が被災地でチェロを演奏したことを報じるニュース動画では、演奏されてるのはバッハの無伴奏チェロ組曲なのに紹介された曲名は「白鳥等」。そっか、JSバッハはIOCのバッハ会長を連想させるからその名前はNGなんだ。JSバッハもとんだとばっちりを受けたものである。

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